社会をよみとくキーワード

共同通信社記者の大塚圭一郎氏執筆、Z会の人気メルマガ「社会をよみとくキーワード」(毎週月曜日配信)より、
キーワードの説明部分を、配信翌日の火曜日に本ブログにて公開していきます。
メルマガでは、筆者の見解・考察も御覧いただけます(右側の「リンク集」より登録できます)。

     
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すかいらーく
[2008年08月26日(火) ]

外食大手企業で、洋食のファミリーレストラン「ガスト」や「すかいらーく」、中華レストランの「バーミヤン」、和食レストランの「夢庵」や「藍屋」、イタリアンレストラン「グラッチェガーデンズ」、都市型のファストフード「Sガスト」など多くの店舗を経営している。グループ会社に小僧寿し本部、ジョナサンなどがある。本社は東京都武蔵野市。グループの店舗数は国内に4025店あり、うち東京都をはじめとする関東地方が2287店を占める。海外はタイ、台湾、米ハワイ州に計280店ある(店舗数はいずれも今年7月末時点)。

 すかいらーくのサイトなどによると、「ことぶき食品」として1962年4月に設立され、74年11月に「すかいらーく」に社名変更した。「すかいらーく」の1号店となる国立店(東京都府中市)を1970年7月に開業。セントラルキッチンを活用して店舗運営を効率化し、マイカーの普及や第二次ベビーブームを追い風に幹線道路沿いなどに店舗網を広げた。78年9月に100号店となる杉並宮前店(東京都杉並区)、81年12月に300号店となる川崎大師店(川崎市川崎区)をオープンした。また、傘下のジョナサンを練馬高松店(東京都練馬区)を80年4月に初出店し、「藍屋」の1号店の与野バイパス店(さいたま市中央区)を83年11月、「バーミヤン」の1号店の鶴川店(東京都町田市)を86年4月に開業するなど、グループで和食や中華料理といったファミリーレストランを広げて規模を拡大させた。

 バブル崩壊後は業績が低迷したため、新業態「ガスト」を開発して「すかいらーく」の多くを93年から順次転換。「ガスト」は従業員が従来より少なくても運営できるように工夫することで、低価格のメニューを用意し、自分で飲み物を取りに行くセルフサービスの「ドリンクバー」も導入した。その後、都市型でメニューをハンバーグなどの定食中心にした「Sガスト」の展開も始めた。2005年9月に小僧寿し本部の大株主となって資本・業務提携を結び、翌06年5月に株式公開買い付け(TOB)により小僧寿し本部を連結子会社化した。

 すかいらーくは東京証券取引所に上場していたが、06年に野村プリンシパル・ファイナンス、英国CVCキャピタルパートナーズの投資会社2社の出資を受け、株式取得額が2565億円と日本で最大となるMBOを実施。株式を非公開化し、創業者の1人の横川竟(きわむ)社長が主導して大掛かりな事業改革を進めることになった。経営再建した上で、09年の株式再上場を目指していた。

 しかし、07年12月期連結決算の純損益は130億円の赤字(前期は111億円の赤字)と2年連続の純損失となった。売上高は前期比1・2%増の4017億円。少子化に加え、ガソリン価格高騰に伴って自動車での来店客減少、物価高を受けた節約志向も響き、業績の落ち込みが続いている。

 「社会をよみとくキーワード」の2007年3月12日号、ブログに翌13日掲載の「MBO」の「キーワードの解説」では、このようにご説明していた。
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「オフタイム」美しき貴婦人を見つめ、昔日に思いをはせる
[2008年08月19日(火) ]

 このタイトルをご覧になった方は、果たしてどんな「貴婦人」を思い浮かべているのだろうか。まずは文字通り高貴な女性、それも「昔日に思いをはせる」と書いてあるので、やや年配の方を想像されたかもしれない。

 また、これまでの「オフタイム」は鉄道関連の話題を積極的に取り上げたので、鉄道ファンや蒸気機関車(SL)の愛好家の方は「SLのC57のことだろう」と考えられたかもしれない。スマートで美しい車体のC57は「貴婦人」の愛称を持ち、JR磐越西線を経由して新潟駅と会津若松駅(福島県会津若松市)を結ぶ「SLばんえつ物語号」や、JR山口線の新山口駅―津和野駅(島根県津和野町)を走る「SLやまぐち号」などで活躍している。私もC57には興味津々だが、SLについてはあらためての機会にご紹介したい。

 今回取り上げる「貴婦人」は、日野自動車が1964年から67年にかけて生産、販売していた名車「コンテッサ1300」のことだ。コンテッサとはイタリア語で「伯爵夫人」の意味のため、「貴婦人」と呼ぶ向きがあるのだ。

 私は自動車担当になって間もない今年7月下旬、東京都日野市にある日野自動車の本社へ社長インタビューのため訪れた。その際、社員の方に「ここにはコンテッサなどの古い車は展示していないのですか?」と尋ねた。すると「ここにはありませんが、少し離れた八王子みなみ野にありますよ」と教えられたのが、東京都八王子市の新興住宅街にある「日野オートプラザ」だった。そこで開館日の土曜日に、妻子を連れて訪れてみた。

 日野オートプラザは、日野の自動車やトラック、搭載されたエンジンなどを展示している。見どころが満載で、建物も立派で快適な空間ながら入場無料なのだから「自動車好きにオススメの穴場」と言えよう。展示物の「目玉」は、何と言っても日野がかつて生産、販売していた乗用車の数々だろう。

 ルノー(フランス)と契約を結んで「ルノー4CV」をノックダウン生産した「日野ルノー」、そして「日野ルノー」の技術を活用して1961年から65年まで生産したエンジンの排気量が893tの4ドアセダン「コンテッサ900」もあった。私は両車種とも好きだが、かつて「日野ルノー」に乗っていた父は「日野ルノーは良い車だったが、コンテッサ900はあか抜けないデザインだった」と話していた。

 そんなイメージを打ち破り、模倣した欧州車も顔負けの美しき「貴婦人」の名前こそ排気量1251tのエンジンを積んだ「コンテッサ1300」だ。イタリア人デザイナーの故ジョバンニ・ミケロッティ氏の手によるこの名車は、前面に4灯のヘッドライトと方向指示器をを絶妙な位置に配し、エンジンのある後部もスポーティーで魅力的に仕上げている。1964年の製造開始当初はセダンだけがクーペが生産、販売されたが、翌65年に追加された「コンテッサ1300クーペ」が評価を一段と高めた。しかし、トヨタ自動車と提携した影響もあって67年に生産終了してしまった。
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福田改造内閣
[2008年08月12日(火) ]

 福田康夫首相は8月1日午後、昨年9月の福田政権発足後初めて内閣改造を実施した。2日午前に皇居で認証式が開かれ、正式に発足した。財務相に大蔵省(現財務省)出身の伊吹文明・自由民主党幹事長、経済財政担当相に2回目となる与謝野馨・前官房長官と、経済財政政策に通じたベテラン議員を起用した。原油価格高騰に伴う物価高が続いて個人消費に水を差し、景気の減速感が出ている中で、近づく衆議院解散、総選挙に向けて経済対策の強化を図ることになりそうだ。また、与謝野氏は財政再建のため消費税率を10%程度まで引き上げることを提唱しており、消費税率引き上げをにらんだ布陣との見方も出ている。

 ただ、衆議院と参議院で第一党が異なる「ねじれ国会」の下で政策決定が停滞し、福田内閣の支持率低迷が続いてきており、目玉だった7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)も人気回復につながらなかった。福田首相は改造内閣を「安心実現内閣」と命名したが、国民が物価高や医療、年金、雇用など日常生活に抱いている不安を払しょくし、支持を広げるための道のりは険しそうだ。

 閣僚17人のうち13人が交代する大規模な内閣改造となった。初入閣は5人で、少子化・拉致問題担当相には北朝鮮による拉致問題で手腕を発揮した中山恭子首相補佐官、文部科学相に鈴木恒夫氏、前防衛省事務次官の守屋武昌被告が防衛装備品調達をめぐる汚職事件で収賄罪、議院証言法違反(偽証)罪で逮捕、起訴されるなど不祥事に揺れた防衛相に林芳正氏、国家公安委員長に林幹雄氏、自民党とともに連立政権を組む公明党からは斉藤鉄夫氏が環境相に就任。
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高級化粧品
[2008年08月05日(火) ]

 女性向けを中心とした化粧品の国内市場は、百貨店や化粧品専門店などで美容部員が指導して販売している高級品と、ドラッグストアや雑貨店などで自分で選んで購入する低価格品への「二極化」が進んでいる。高級品の定義ははっきりしていないが、肌の手入れに使うスキンケアならば1万円以上を高級品と呼ぶ場合が多い。

 調査会社の富士経済(東京都)によると、スキンケアの2006年出荷額は01年よりも7・2%増の9802億円。内訳として6000円以上の高価格帯は10・7%伸び、2000円未満の低価格帯も14・3%増となった一方、2000円以上、6000円未満の中価格帯は3・3%増にとどまり、「二極化」が鮮明になっている。

 豪華な容器とこだわった成分を用いた高級化粧品は、年齢による肌の乾燥やしみを気にするなど美容意識の高い40―60歳代の女性の購入者が多いとされる。この購入者層は世帯収入が多い上に、子育てが一段落してお金を比較的自由に使える場合が多いとされる。総合企画センター大阪(大阪市)が近畿圏の女性に実施した調査でも、1万円以上のスキンケアを「現在使用中」と回答したのが40歳代の47・5%、50歳以上の65・5%に達した。女性の社会進出が定着してきたのに伴い、30―40代の年収が高いキャリア女性も購入者層となってきており、今後も高級化粧品市場は「高齢化も大きなチャンスになり、一段と拡大する」(化粧品大手)との見方が出ている。
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Posted at 01:11 | この記事のURL