社会をよみとくキーワード

共同通信社記者の大塚圭一郎氏執筆、Z会の人気メルマガ「社会をよみとくキーワード」(毎週月曜日配信)より、
キーワードの説明部分を、配信翌日の火曜日に本ブログにて公開していきます。
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タスポ
[2008年06月24日(火) ]

 自動販売機でたばこを購入する際、喫煙可能な20歳以上の成人であることを識別するために用いる集積回路(IC)カード。タスポのローマ字表記は「taspo」で、「たばこのパスポート」の略から名付けた造語。たばこは健康を損なう恐れがあるだけに、未成年者のたばこ購入を防ぐのが狙い。

 タスポ対応自動販売機が今年3月1日から宮崎、鹿児島両県で稼働したのを皮切りに順次広げ、6月1日から中部、北陸、関西各地方の2府13県にも導入したことで計38道府県になった。7月1日から関東地方と沖縄県の1都8県に広げ、全国47都道府県すべてに普及する。タスポを発行する日本たばこ協会(東京都)によると、5月27日時点でたばこの自動販売機は全国に43万8753台あり、うち94・8%に当たる41万5958台がタスポ対応になった。

 タスポは氏名と会員番号、顔写真を載せており、他人への貸与や譲渡を禁止している。タスポをたばこ自販機の読みとり部分にかざすと、たばこを購入できるようになる。また、タスポに電子マネー「ピデル」を蓄積し、金銭の代わりにピデルを使って購入することもできる。タスポに申し込めるのは日本国内在住の20歳以上の成人。申込書に記入し、3カ月以内に撮影した縦45ミリ、横35ミリの顔写真と、運転免許証や健康保険証など本人確認できる書類のコピーで申し込む。日本たばこ協会は宮崎、鹿児島両県では昨年12月1日から、全国で今年2月1日から受付を始めたが、5月27日時点の発行枚数は470万168枚と、喫煙者の約18%にとどまっている。
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Posted at 01:38 | この記事のURL

中国自動車市場
[2008年06月17日(火) ]

 2008年夏の北京五輪を控えた中国では、経済成長が続いているのを受けて自家用車の普及が進んでおり、新車販売台数は右肩上がりで推移している。01年は約236万台にとどまっていたが、毎年2けた成長を続けて2006年に日本を抜いて世界2位の市場に浮上した。

 中国自動車工業協会によると、07年の新車販売台数は前年比21・8%増の879万1500台だった。08年1―3月も前年同期比21・4%増の258万台と好調に推移しており、08年は1000万台を超えるとの予想もある。

 これに対し、日本の軽自動車を含めた07年の新車販売台数(軽自動車は全国軽自動車協会連合会調べ、ほかは日本自動車販売協会連合会まとめ)は前年比6・7%減の535万3645台に落ち込み、逆転された後の中国との差が広がっている。うち軽自動車を除く新車販売台数は、前年比7・6%減の343万3829台と、4年連続で減少し、1972年以来、35年ぶりの低水準となっている。人口減少傾向やガソリン価格の高騰に加え、自動車業界にはマイカーを欲しがる若者が減ったとの指摘もあり、今後も販売台数は低迷するとの見方がある。
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Posted at 01:17 | この記事のURL

東京メトロ副都心線
[2008年06月10日(火) ]

 東京都の3大副都心である池袋、新宿(駅は新宿三丁目)、渋谷を縦断する東京地下鉄(東京メトロ)の新しい地下鉄路線として6月14日に開業する。東京メトロと東京都営地下鉄の路線で13本目となり、「13号線」の呼称も持つ。東京メトロ有楽町線との共用区間を含めた和光市(埼玉県和光市)―渋谷間(20・2キロ、計16駅)を結び、うち2001年6月から新たに建設したのは明治通りのほぼ真下を通過する池袋―渋谷間の8・9キロ。東京メトロは路線ごとに色分けして路線図などに記しているが、副都心線の路線カラーはブラウン(茶色)を採用した。

 首都・東京都のオフィスや商業施設が多い副都心を結ぶ上、他の路線との接続駅も多いため、都心部の移動に役立つと期待されている。朝の混雑時は1時間当たり17本と、約3分半おきに走るなど、運行本数も多い。東武鉄道東上線、西武鉄道の西武有楽町線・池袋線との相互直通運転を実施するため、埼玉県や東京都西部の住宅地から乗り換えなしで副都心に向かうことができるのも特長だ。東京メトロは、池袋―渋谷間の1日あたりの乗客数が約15万人と予想しており、併走するJR山手線や埼京線などの混雑緩和に役立つと説明。2012年度に渋谷駅から東京急行電鉄東横線への相互乗り入れが始まると、大都市の横浜市にも乗り換えなしで行かれるようになる。
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Posted at 01:58 | この記事のURL

台湾総統選挙
[2008年06月03日(火) ]

 中華民国(台湾)の総統選挙が3月22日投開票され、台湾最大野党の国民党の馬英九(ば・えいきゅう)氏が、与党の民主進歩党(民進党)の謝長廷(しゃ・ちょうてい)氏(61歳)を大差で破り、初当選を果たした。台湾の中央選挙委員会の確定集計によると、馬氏が765万8724票と、得票率で過去最高となる58・45%を獲得。敗れた謝氏は544万5239票と、得票率は41・55%だった。投票率は76・33%となり、陳水扁氏が再選された2004年の総統選挙を約4ポイント下回った。

 馬氏は5月20日、故蒋介石(しょう・かいせき/「しょう」は正確には左漢字の旧字体)氏から始まり7人目となる第12代総統(1期を「1代」と数える)に就任し、任期は4年間。台湾は1996年3月に初めて直接選挙による総統選挙を実施し、親日家としても知られる国民党の李登輝(り・とうき)氏が圧勝。「中台統一」を国家目標としている中国は、台湾近海にミサイルを撃ち込むといった大規模な軍事演習で台湾を威嚇し、双方を挟む台湾海峡に緊張が走った。2000年の総統選挙で陳水扁氏が当選し、政権が初めて民進党に渡ったが、今回の総統選挙で8年ぶりに国民党が政権を奪還した。

 台湾と中国の関係は、1999年に当時の李登輝総統が中台関係を「特殊な国と国の関係」と位置付けた「2国論」を唱えたのを契機に、双方の関係がさらに悪化。陳前総統も中国からの独立を志向して対中強硬路線を推進し、02年に中国と台湾は「一辺一国(それぞれの国)」と発言して中国が猛反発するなど中台関係は冷え込んだ。
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Posted at 03:21 | この記事のURL