社会をよみとくキーワード

共同通信社記者の大塚圭一郎氏執筆、Z会の人気メルマガ「社会をよみとくキーワード」(毎週月曜日配信)より、
キーワードの説明部分を、配信翌日の火曜日に本ブログにて公開していきます。
メルマガでは、筆者の見解・考察も御覧いただけます(右側の「リンク集」より登録できます)。

     
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安倍改造内閣
[2007年09月25日(火) ]

 安倍晋三首相(以下、肩書は当時)は、7月29日に投開票された第21回参議院議員選挙(ブログ「社会をよみとくキーワード」今年8月28日参照)で、自身が総裁を務める自由民主党が歴史的大敗したのを受けて内閣を大幅に入れ替え、安倍改造内閣が8月27日に発足した。従来の安倍晋三内閣(ブログ「社会をよみとくキーワード」2006年11月7日参照)は、昨年9月の自民党総裁選で安倍氏を支援した論功行賞や側近を重用した「お友達内閣」と揶揄されたが、改造内閣は「内閣の要」といわれる官房長官に与謝野馨氏、外務相に町村信孝氏、財務相に額賀福志郎氏、防衛相に高村正彦氏を起用し、文部科学相の伊吹文明氏を留任させるなど、主要ポストに派閥の領袖や、閣僚経験のあるベテラン議員を配した。

 内閣改造は、首相が憲法68条の「閣僚任命権」に基づいて人心一新などを目指して閣僚を大幅に入れ替えること。衆議院の解散、総選挙後に新内閣を立ち上げるのは「組閣」と呼ぶ。仮定論として、首相が衆院選前に内閣を再び改造すれば「安倍再改造内閣」、衆院の解散、総選挙を経て安倍首相が組閣すれば「第2次安倍内閣」と呼ばれていた。

 注目されたのは、構造改革路線による「地方切り捨て」との批判が参院選惨敗の一因になったために新設された「地方・都市格差是正担当相」で、総務相の兼務で前岩手県知事の増田寛也氏を起用。また、社会保険庁の事務作業のミスなどが原因で国民年金と厚生年金の加入記録の年金記録不備問題が課題になっている厚生労働相には、安倍政権に批判的な発言をしてきた舛添要一氏が初入閣した。ほかに農林水産相の遠藤武彦氏、環境相の鴨下一郎氏、少子化担当相の上川陽子氏、国家公安委員長の泉信也氏、沖縄北方担当相の岸田文雄氏も初入閣した。
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「オフタイム」 主人公の前向きさに感動!
[2007年09月18日(火) ]

 仕事で担当している製薬業界の取材をしていた際、ある外資系大手製薬会社の方から「映画に興味はありませんか?」と唐突に言われた。「もちろんですよ」と答えたのがきっかけで、9月29日から全国ロードショーとなる映画「Mayu(まゆ)―ココロの星―」の完成披露発表会に足を運ぶことになった。

 この映画は北海道を舞台に、平山あやさんが演じる広告会社で働く21歳の主人公の竹中まゆが、胸の脇にしこりのようなものを見つける。乳がん患者は20歳前後では統計上ゼロであるはずにもかかわらず、医師が告げたのは乳がんという深刻な病名だった。10年後の生存確率は75%、すなわち10年持たない可能性も4分の1あるというプレッシャーを受けながらも、「先生、どんなにつらい治療もがんばります。でも私、いつか好きな人の子どもを産みたいんです。その可能性だけは残してください」ときっぱりと願い出るまゆの真摯な態度が胸を打った。

 平山さんが発表会で「まゆは乳がんという大きな病気になり、つらいのにどうして前向きに凜として生きていけるのだろうと思い、頑張ろうと思った」とあいさつしたように、本作の特色は大病を患いながらもあくまでもポジティブな雰囲気を醸し出している点だ。そのような様子は、がんと長年闘病しながらも、明るさを失わない浅田美代子さんが演じるまゆの母親にも投影されている。大学の医学部受験には3年にわたって失敗したまゆだが、私が「闘病生活に耐えられる人だから良い看護師になれるはずなのに」と予期した通り、映画の最後では看護師を真摯に目指す場面が描かれている。
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Posted at 01:15 | この記事のURL

白い恋人
[2007年09月11日(火) ]

 チョコレートをクッキーで挟んだ菓子で、札幌市に本社を置く菓子メーカーの石屋製菓が1976年に発売して北海道を代表する土産としてヒット商品になった。原則として北海道内だけで販売しており、販売枚数は年間2億枚に上る。北海道に本社を置く大手企業が限定的な中で、石屋製菓は「白い恋人」で売り上げを伸ばして北海道の有力企業の1つに成長していた。2007年4月期決算の売上高は約73億円で、うち「白い恋人」が約75%を占める。

 創業家の2代目に当たる石水勲社長(今年8月23日に辞任)が業績を大きく伸ばし、札幌商工会議所副会頭や、サッカーJリーグのチーム「コンサドーレ札幌」の運営会社の役員を歴任するなど社外活動も活発にしていた。札幌市西区宮の沢にある本社は、本社工場と観光施設「白い恋人パーク」を併設しており、観光客の人気も集めていた。

 石屋製菓は8月14日、「白い恋人」で賞味期限を改ざんしていたことや、アイスクリームとバウムクーヘンから食中毒の原因となる恐れのある細菌を検出していたと公表し、自主回収を始めた。賞味期限は食品衛生法と日本農林規格(JAS)法に基づき、定められた方法で保存して開封前ならば品質が保たれる期限であり、製造者が適正に設定することを定めており、「白い恋人」は製造後の4カ月後が賞味期限だった。これらの不祥事を受けて、札幌市の百貨店や新千歳空港の土産物店などは石屋製菓の商品を店頭から撤去し、北海道土産の代表格だった「白い恋人」が消える事態になった。札幌市と北海道は8月15日、食品衛生法などに基づいて石屋製菓の本社工場へ立ち入り検査し、石屋製菓の食品衛生法やJAS法の違反、衛生管理の落ち度について調べを進めている。
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グローバルCOEプログラム
[2007年09月04日(火) ]

 大学と大学院の教育研究機能を強化して国際競争力を持たせるため、文部科学省が大学院レベルの優れた研究活動に補助金を重点配分する事業。「生命科学」など5分野について2007年度から5年間の事業を公募し、今年6月に28大学の計63件を採択した。2002年度からの「21世紀COEプログラム」(メールマガジン「社会をよみとくキーワード」2004年8月9日号で紹介)から改称し、選択件数を従来よりも半減にする一方、1件当たりの補助金を年間で約2億5000万円(2007年度の予算額は158億円)とほぼ倍増した。

 採択された大学のうち国立大学法人が21校、公立が3校、私立が4校、件数でも国立が計50件、公立が計3件、私立が計10件と「21世紀COEプログラム」に続いて“国高私低”の傾向が顕著だった。111大学から計281件の申請があったが採択率は22%の「狭き門」となった。分野別では「生命科学」と「化学、材料科学」、「情報、電気、電子」が各13件、「人文科学」と「学際、複合、新領域」が各12件。採択件数は、申請対象の多い国立大学法人の総合大学がリードし、大阪大学が7件(申請11件)と首位になり、次いで東京大学の6件(申請19件)、京都大学の6件(申請12件)が並んだ。
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Posted at 23:58 | この記事のURL