老舗の大手菓子メーカーで、東京証券取引所1部に株式を上場している。本社は東京都中央区銀座にあり、ケーキやプリン、シュークリームといった洋菓子の販売店を直営とフランチャイズで全国に展開。また、クッキーなどの菓子類や飲料のほか、グループで飲食店の「不二家レストラン」も手掛けている。
横浜市で洋菓子店として1910年に創業し、38年に株式会社不二家となった。イメージキャラクターは女の子「ペコちゃん」と男の子「ポコちゃん」で、店頭のペコちゃん人形は販売店のトレードマークとして定着していた。少子化の影響などで近年は業績低迷が続いており、2006年3月期の主要グループ会社を含めた連結決算は売上高が前期比3・2%減の848億円、純損益は17億円の赤字(前期は13億円の黒字)。特にケーキなどの洋菓子事業は4年連続で営業赤字だった。
不二家埼玉工場(埼玉県新座市)が消費期限切れの牛乳をシュークリームに使っていたことを昨年11月に社内で把握しながら、公表していなかったことが今年1月に発覚。不二家は1月11日から埼玉工場のほか札幌(札幌市)、野木(栃木県野木町)、泉佐野(大阪府泉佐野市)、九州(佐賀県吉野ケ里町)の洋菓子5工場が生産を休止し、洋菓子販売を見合わせた。また、埼玉工場で細菌検査の基準を超過した洋菓子の出荷、期限切れのリンゴ加工品や卵の使用があったことや、埼玉工場と泉佐野工場で洋菓子の消費期限を社内基準より長く表示していたことも発覚するなど、ずさんな品質・衛生管理が次々と露呈した。農林水産省は日本農林規格(JAS)法に基づき、自治体は食品衛生法に基づいて工場を立ち入り検査した。コンビニ「セブン―イレブン」やスーパー「イトーヨーカドー」などを展開するセブン&アイ・ホールディングス、スーパー「ジャスコ」などを経営するイオン、大手スーパーの西友やダイエー、大手コンビニのローソンなどが相次いで不二家製品の販売を一時中止し、売り場から商品を撤去した。