社会をよみとくキーワード

共同通信社記者の大塚圭一郎氏執筆、Z会の人気メルマガ「社会をよみとくキーワード」(毎週月曜日配信)より、
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スーパーカブ
[2008年10月21日(火) ]

 大手自動車メーカーで、オートバイなどの二輪車世界最大手のホンダが1958年8月に発売した二輪車で、今年8月に発売50周年を迎えた。日本では郵便配達や新聞配達、会社員の営業、そば店の出前など商用二輪車として定着しており、国民生活を支える「足」となっている。カブシリーズはこれまでに延べ世界160カ国以上で販売され、今年4月に累計生産台数が6000万台を達成した「超ロングセラー商品」となっている。

 創業者の故本田宗一郎氏は、ホンダの前身となる本田技術研究所を1946年に静岡県浜松市に設け、自転車に取り付けられる補助エンジンの製造と販売を手掛けていた。ホンダは48年9月に設立され、大きな夢を託して命名した初の本格的二輪車「ドリームD型」を49年に造り上げた。ドリームD型は排気量98ccのエンジンを搭載し、最高速度は時速50キロ。ホンダが二輪車の事業を本格化させる原点となった。

 「スーパーカブ」の初代モデル「スーパーカブC100」が発売されたのは58年8月。故本田宗一郎氏が「おそば屋の出前のお兄ちゃんが、片手で乗れる車にする」との思いを込めて開発し、クラッチ操作を省いた自動遠心クラッチによる運転のしやすさ、低燃費と耐久性など優れた実用性を発揮した。操縦安定性や未舗装道路での走行、足つきを考慮して量産していなかった17インチのタイヤを採用。排気量49ccのエンジンを積み、最高速度は時速70キロで、発売時の車両価格は5万5000円だった。

 ホンダによると、59年に米国カリフォルニア州の大都市ロサンゼルスに販売会社を設立し、米国でも「スーパーカブC100」の販売を開始。アジアでは61年に台湾でノックダウン生産を始め、ベルギーに設立した工場で欧州向けに製造を始めるなど、海外展開を加速させた。また、モデルの改良や追加投入も進めた。66年に登場した「スーパーカブC50」は方向指示器やテールランプを視認性向上のため大型化し、外観は現在販売されているモデルと大きく違わないほどの仕上がりだ。
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