中東などの産油国から輸入している原油価格が高騰しており、ガソリンなどの石油製品のほか、パンや冷凍食品、菓子などの食料品、ティッシュペーパーやトイレットペーパーの家庭紙といった幅広い品目の相次ぐ値上げにつながっている。米ニューヨークの原油先物市場で指標となる米国産標準油種(WTI)の価格が今年1月に初めて1バレル(約159リットル)=100ドルを超え、六月には140ドルを突破。産油国の供給へ不安が出たとして、7月11日に147・27ドルとなり最高値を更新した。2003年ごろは30ドル程度で推移していたが、04年からは上昇基調が鮮明になってきた。
財務省の貿易統計によると、今年6月の原油・粗油価格(速報値)は1キロリットル当たり8万538円と、為替レート変動による影響もあるものの前年同月(5万1246円)より55・8%も上昇した。2006年度は4万6659円、07年度は5万6329円と年々上がっており、08年度はさらに高騰する可能性が高そうだ。
1973年度の原油価格は1キロリットル当たり8329円。この73年には、第4次中東戦争を契機に第一次石油危機が発生している。第二次石油危機時の80年度は4万7508円まで跳ね上がった。その後、原油価格はいったん下落して95年度は1万1057円だった。最近は第二次石油危機時の価格を上回り、「第三次石油危機」と呼ぶ向きもある。
原油高の背景には、10億人を上回る巨大な人口を抱える中国やインドといった新興国の経済成長が続いて需要が伸びている上、米国などのヘッジファンドの投機資金が原油相場に流れたのも拍車を掛けた。米ニューヨーク市場や東京証券取引所など主要証券取引所の平均株価は、米国のサブプライム住宅ローン問題や景気の先行き不透明感もあって不安定に推移している。