女性向けを中心とした化粧品の国内市場は、百貨店や化粧品専門店などで美容部員が指導して販売している高級品と、ドラッグストアや雑貨店などで自分で選んで購入する低価格品への「二極化」が進んでいる。高級品の定義ははっきりしていないが、肌の手入れに使うスキンケアならば1万円以上を高級品と呼ぶ場合が多い。
調査会社の富士経済(東京都)によると、スキンケアの2006年出荷額は01年よりも7・2%増の9802億円。内訳として6000円以上の高価格帯は10・7%伸び、2000円未満の低価格帯も14・3%増となった一方、2000円以上、6000円未満の中価格帯は3・3%増にとどまり、「二極化」が鮮明になっている。
豪華な容器とこだわった成分を用いた高級化粧品は、年齢による肌の乾燥やしみを気にするなど美容意識の高い40―60歳代の女性の購入者が多いとされる。この購入者層は世帯収入が多い上に、子育てが一段落してお金を比較的自由に使える場合が多いとされる。総合企画センター大阪(大阪市)が近畿圏の女性に実施した調査でも、1万円以上のスキンケアを「現在使用中」と回答したのが40歳代の47・5%、50歳以上の65・5%に達した。女性の社会進出が定着してきたのに伴い、30―40代の年収が高いキャリア女性も購入者層となってきており、今後も高級化粧品市場は「高齢化も大きなチャンスになり、一段と拡大する」(化粧品大手)との見方が出ている。