社会をよみとくキーワード

共同通信社記者の大塚圭一郎氏執筆、Z会の人気メルマガ「社会をよみとくキーワード」(毎週月曜日配信)より、
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レーザー・レーサー
[2008年07月15日(火) ]

 英国の水着メーカーのスピードが開発した競泳用水着で、今年2月に発表した。スピードによると、400人以上の世界の水泳選手でテストを重ね、米国航空宇宙局(NASA)などの技術協力を得て3年以上かけて開発した。極めて薄い生地を使い、ポリウレタン素材も部分的に用いており、継ぎ目を超音波で溶着した世界初の無縫製競泳水着にしたことで、撥水性に優れており水中での抵抗を大きく軽減したという。また、体の締め付けが非常に強く、着用するには他人の手助けを得て20―30分かかるとの指摘もある。

 競泳大会で3月の欧州選手権やオーストラリア選手権で着用した選手が、次々と世界新記録を打ち立てた。水着としての規則違反の可能性を指摘する向きもあったが、国際水泳連盟は規則違反には当たらないと公表した。開発に協力した米国のマイケル・フェルプス選手ら世界のトップ選手の多くが今年夏の北京五輪で着用する。

 スピードの競泳用水着をめぐっては、昨年5月末に日本の大手スポーツ用品メーカーのミズノが日本での販売契約を解消。ミズノに代わってゴールドウインが日本での販売契約を結び、ゴールドウインが日本でレーザー・レーサーを取り扱う。

 日本水泳連盟は、日本の大手スポーツ用品メーカーのアシックス、デサント、ミズノの国内3社と北京五輪での水着提供契約を結び、日本の競泳選手は3社いずれかの競泳用水着を着用することになっていた。ゴールドウインは日本水泳連盟に対して水着提供を打診したものの、日本水泳連盟は国内3社と契約していることを理由に断った。日本水泳連盟はいったん、3社に対して5月末までにレーザー・レーサーに対抗できる改良品の開発を求めた。

 しかし、男子平泳ぎのアテネ五輪金メダリスト、北島康介選手ら北京五輪の日本競泳代表選手が6月上旬に東京辰巳国際水泳場で開かれたジャパン・オープンでレーザー・レーサーを着たところ、日本記録や自己記録の更新が相次いだ。

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Posted at 07:33 | この記事のURL