社会をよみとくキーワード

共同通信社記者の大塚圭一郎氏執筆、Z会の人気メルマガ「社会をよみとくキーワード」(毎週月曜日配信)より、
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ひたちなか海浜鉄道
[2008年04月01日(火) ]

 赤字経営が続いており、いったん廃止が検討された茨城県ひたちなか市を走る茨城交通(水戸市)の湊線を引き継ぎ、ひたちなか市と茨城交通が出資して4月1日にスタートする第三セクターの鉄道会社。茨城交通は1944年に合併で誕生しており、60年以上続いた「茨城交通湊線」の名称は3月31日に幕を下ろす。茨城交通は路線バスや高速バス、不動産などの事業に集中して収益力改善を目指す。

 湊線はJR常磐線と接続する勝田駅―阿字ケ浦間の14・3キロを結ぶ非電化路線で、4月からは「ひたちなか海浜鉄道湊線」となる。ひたちなか市によると、市民や利用者から社名を公募したところ150通の応募があり、ひたちなか市を走る鉄道であり、阿字ケ浦駅の近くにある国営ひたち海浜公園や海水浴場を思い起こさせるとして「ひたちなか海浜鉄道」が選ばれた。湊線の名前や駅名、運賃は変わらない。

 また、ひたちなか市が新会社の社長を年俸700万円程度で公募したところ、58人の応募があり、富山県で路面電車を運行する第三セクターの「万葉線」(富山県高岡市)の総務課次長だった吉田千秋氏(43歳)に決まった。吉田氏は、地方鉄道の再生についての経験やノウハウがあり、観光やまちづくりなどの関連団体と連携して鉄道を含めたまちの活性化に幅広く取り組んだ実績が評価された。

 ほかに経営不振のために廃止が検討され、第三セクターとして存続した地方私鉄には、京福電気鉄道の福井県内の路線を引き継いだ「えちぜん鉄道」(福井市)、ともに旧近畿日本鉄道養老線の運営を引き継いだ「養老鉄道」(岐阜県大垣市)、旧伊賀線の運行を引き継いだ「伊賀鉄道」(三重県伊賀市)などがある。
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Posted at 01:58 | この記事のURL