ロシア国民が投票して選ぶ直接選挙で、投票総数の過半数を獲得すれば当選し、過半数に達する候補者が出なければ上位2人の候補者が決選投票で争う。大統領の任期は4年間で、憲法で連続2期まで務めることができる。35歳以上でロシアに10年以上住んでいるロシア国籍保有者が立候補できるが、議会の下院議員を擁している政党の推薦がない場合は立候補登録のため200万人の支持者署名を選挙管理委員会に提出する必要がある。従の規定は投票率が50%を下回った場合は無効だったが、今年3月2日の大統領選挙から廃止された。
2期8年にわたって大統領を務めてきたウラジーミル・プーチン大統領(55歳)の任期満了に伴うロシア大統領選挙の投開票が3月2日にあった。最終結果によると、プーチン氏の後継指名を受けた与党「統一ロシア」のドミトリー・メドベージェフ第一副首相(42歳)が70・28%を得票し、他の候補者に大差を付けて初当選した。野党の「ロシア共産党」のゲンナジー・ジュガーノフ委員長(67歳)は17・72%、極右政党「自由民主党」のウラジーミル・ジリノフスキー党首は9・35%、「ロシア民主党」のアンドレイ・ボグダノフ党首は1・3%だった。投票率は69・81%。
原油輸出国でエネルギーに恵まれたロシアは、原油価格高騰を背景に経済成長が続いており、有望な新興市場であるロシアへ投資する大手外資系企業も相次いでいる。国民の多くは、プーチン政権のもとでの安定した経済発展を評価し、後継指名を受けたメドベージェフ氏を選ぶことでプーチン路線の継続を望んだとみられる。
ロシア大統領としては故ボリス・エリツィン氏、プーチン氏に続いて第3代大統領となり、就任式は5月7日。第2次世界大戦後のソビエト連邦時代を含めて、最年少の国家元首となった。プーチン氏はメドベージェフ政権で「首相」に就任し、今後も政権運営に強い影響力を持ち続けることになり、ロシアは国章である「双頭の鷲」をほうふつとさせる「二頭体制」を迎える。