米国の有力経済紙「ウォールストリート・ジャーナル」を発行するほか、経済ニュースを配信するダウ・ジョーンズ通信社、投資家向けの週刊経済誌『バロンズ』などを手掛ける大手メディア企業で、米国ニューヨークに本社を置く。チャールズ・ダウ氏やエドワード・ジョーンズ氏らが出資して1882年に創業した。06年12月期決算の売上高は、17億8300万ドル(1ドル=115円で計算すると約2050億4500万円)、純利益は3億8600万ドル(約443億9000万円)。
ウォールストリート・ジャーナルの名前は、ニューヨーク証券取引所などがある金融街のウォールストリート(東京では日本橋兜町に当たる)に由来しており、1889年に創刊された。ダウ・ジョーンズによると、米国での発行部数が171万3413部(昨年3月調査)で、全国紙「USA TODAY」に次いで米国2位。日本ではアジア版の「ウォールストリート・ジャーナル・アジア」が販売されており、発行部数8万521部のうち日本は7226部(2005年1―6月調査)。欧州版の「ウォールストリート・ジャーナル・ヨーロッパ」などもあり、バロンズの発行部数は30万7262部(06年6月調査)。
「メディア王」の異名を持つ76歳のルパート・マードック氏が率いる新聞や映画、ケーブルテレビ、衛星放送、音楽会社、インターネット産業などを傘下に展開する米ニューズ・コーポレーションは、今年4月にダウ・ジョーンズに対して買収を提案。ダウ・ジョーンズのオーナー家であるバンクロフト一族はいったん反対を表明したが、5月末以降に交渉入りを承認してマードック氏と会談。ダウ・ジョーンズとニューズは、買収後も「ウォールストリート・ジャーナル」などのニュース活動や編集部門の独立性を確保することで合意し、両社は7月31日の取締役会でそれぞれ買収を了承した。