社会をよみとくキーワード

共同通信社記者の大塚圭一郎氏執筆、Z会の人気メルマガ「社会をよみとくキーワード」(毎週月曜日配信)より、
キーワードの説明部分を、配信翌日の火曜日に本ブログにて公開していきます。
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「オフタイム」 主人公の前向きさに感動!
[2007年09月18日(火) ]

 仕事で担当している製薬業界の取材をしていた際、ある外資系大手製薬会社の方から「映画に興味はありませんか?」と唐突に言われた。「もちろんですよ」と答えたのがきっかけで、9月29日から全国ロードショーとなる映画「Mayu(まゆ)―ココロの星―」の完成披露発表会に足を運ぶことになった。

 この映画は北海道を舞台に、平山あやさんが演じる広告会社で働く21歳の主人公の竹中まゆが、胸の脇にしこりのようなものを見つける。乳がん患者は20歳前後では統計上ゼロであるはずにもかかわらず、医師が告げたのは乳がんという深刻な病名だった。10年後の生存確率は75%、すなわち10年持たない可能性も4分の1あるというプレッシャーを受けながらも、「先生、どんなにつらい治療もがんばります。でも私、いつか好きな人の子どもを産みたいんです。その可能性だけは残してください」ときっぱりと願い出るまゆの真摯な態度が胸を打った。

 平山さんが発表会で「まゆは乳がんという大きな病気になり、つらいのにどうして前向きに凜として生きていけるのだろうと思い、頑張ろうと思った」とあいさつしたように、本作の特色は大病を患いながらもあくまでもポジティブな雰囲気を醸し出している点だ。そのような様子は、がんと長年闘病しながらも、明るさを失わない浅田美代子さんが演じるまゆの母親にも投影されている。大学の医学部受験には3年にわたって失敗したまゆだが、私が「闘病生活に耐えられる人だから良い看護師になれるはずなのに」と予期した通り、映画の最後では看護師を真摯に目指す場面が描かれている。
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Posted at 01:15 | この記事のURL