経営危機に陥り、政府が企業再生支援のために2003年4月に設立した産業再生機(今年3月に解散)の支援を受けたカネボウの日用品と薬品、食品の3事業を引き継いだカネボウ・トリニティ・ホールディングス(本社:東京都)とグループ企業が7月1日、「カネボウ」から変えた商標。同時に社名も「クラシエホールディングス」に変更し、100年以上親しんだ「カネボウ」の名前に別れを告げた。クラシエは「健やかで、快適な楽しい暮らしへ」との願いから命名されており、商品に付いているカネボウブランドも今年秋までにすべてクラシエブランドに切り替わる見通し。
社名と商標を変えたのは、産業再生機構がカネボウブランドを2008年2月以降も使えるのは、日用品大手の花王(本社:東京都)が買収した化粧品大手のカネボウ化粧品だけと定めたため。カネボウ化粧品は引き続きカネボウブランドを使い、社名も維持する。
カネボウの名前は、1887年創業の紡績会社「東京綿商社」が翌88年に有限会社の「鐘淵紡績(かねがふちぼうせき)会社」に社名変更し、さらに93年に株式会社の「鐘淵紡績」となったのがルーツとされる。繊維で業績を伸ばし、第二次世界大戦前には民間企業で売上高が首位になったこともある。