相手先ブランドによる生産。自社製品を、供給先の企業のブランドで製造すること。メーカーから製品のOEMを受けた企業は、自社のブランドでその製品を販売する。工場の生産設備や従業員で余裕のあるメーカーが、ブランド力や販売力があっても生産力が足りない企業から注文を受けることが多い。
OEMを委託する企業は、品切れによる売上高の減少を防いだり、品ぞろえを広げたりできる利点がある。受注したメーカーは、相手先のブランドと販売力を生かして設備の生産稼働率を向上させられる。OEMは製紙業界のほか、自動車や家電製品などの業種で幅広く実施している。
製紙業界2位の日本製紙グループ本社は、首位の王子製紙が6位の北越製紙に仕掛けた敵対的な株式公開買い付け(TOB)の成立を阻止するため北越株の8・9%を取得。日本製紙は、TOBが不成立になったのを受けて北越に提携交渉を申し入れ、両社は印刷用紙のOEMを柱とする業務提携を検討することで9月12日に合意した。両社で具体的な提携交渉を進め、11月30日の提携契約締結を目指す。