社会をよみとくキーワード

共同通信社記者の大塚圭一郎氏執筆、Z会の人気メルマガ「社会をよみとくキーワード」(毎週月曜日配信)より、
キーワードの説明部分を、配信翌日の火曜日に本ブログにて公開していきます。
メルマガでは、筆者の見解・考察も御覧いただけます(右側の「リンク集」より登録できます)。

     
« 2006年08月01日 | Main | 2006年08月15日 »
ジネディーヌ・ジダン
[2006年08月08日(火) ]

サッカー史上有数の実力を持つとされるフランス国籍の選手。34歳。両足を巧みに使ってボールをさばいたり、得意技の「マルセイユ・ルーレット」で相手選手の間を擦り抜けたりのプレーで、観客を魅了。フランス国民にとっての英雄であるとともに、「移民社会のスター」とも受け止められてきた。ワールドカップ(W杯)ドイツ大会(7月21日号参照)でフランス代表の主将を務め、イタリアと対戦した決勝が現役からの引退試合となった。愛称は「ジズー」。
 

1972年6月23日、アルジェリア移民の二世としてフランス・マルセイユに生まれ育った。貧しい中でサッカーの実力を磨き、88年にフランスのクラブチーム「ASカンヌ」に入団。その後「FCボルドー」、イタリアの「ユベントス」へ移籍し、フランス代表として出場した98年のW杯フランス大会では決勝で2得点を挙げて優勝に貢献。2001年にスペインの「レアル・マドリード」へ移籍し、その際の移籍金は約81億円(推定金額)と史上最高額を記録した。2004年にいったんフランス代表から引退するが、翌05年に復帰。今年5月のレアル・マドリードでの最終試合を経て、W杯ドイツ大会に全精力を費やしていた。
 

7月9日のW杯決勝トーナメントで、イタリア代表のマルコ・マテラッツィ選手(32歳)から暴言を吐かれたのに激高し、マテラッツィ選手の胸部に頭突き。ジダン選手はこの暴力行為のため退場処分を受け、結局フランスはイタリアに敗れて優勝を逃した。


ジダン選手はフランスのテレビに7月12日出演し、暴力行為に及んだ理由を「マテラッティ選手がとても耐え難い言葉を口にし、2度、3度と繰り返した。それは母と姉にかかわる極めて個人的な内容だ」と明かした。頭突きについては「許されない行為」と謝罪する一方で、「自分の行為を後悔するわけにはいかない。後悔すれば(マテラッツィ選手が)ああいう言葉を口にするのは正しかったということを意味してしまうからだ」と訴えた。その上で「本当に責められるべき人間を罰する必要があるということだ」と述べ、国際サッカー連盟に対してマテラッツィ選手への処分を求めた。
 
続きを読む...
Posted at 17:50 | この記事のURL