社会をよみとくキーワード

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インフルエンザ
[2008年01月08日(火) ]

 急に38―40度の高熱が出て、筋肉痛や関節痛、けん怠感などの激しい症状が3―5日間ほど続く。睡眠と水分を十分に取って安静にしていれば、免疫の働きで通常1週間程度で治る。しかし、気管支炎や肺炎を併発することや、重症化すると脳炎や心不全を起こすこともあり、体力のない高齢者や乳幼児は命に関わる可能性もある。国民の健康に大きな影響を与えるおそれがある感染症の1つとして、法律で「5類感染症」に定められている。

 インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型の3つに大きく分けて分類される。温度が低く乾燥した冬は空気中に漂うウイルスが長生きするため、例年12月から翌年3月にかけて流行する。流行するのは、A香港型、Aソ連型、B型のいずれかが中心となる。鼻やのどに症状が出る風邪とはウイルスの種類が異なり、通常の風邪のウイルスは手から手などの接触感染が原因となりやすいのに対し、インフルエンザウイルスは患者のくしゃみやせき、たんなどで吐き出される飛まつで感染するのが中心とされる。

 国立感染症研究所の調査によると、全国の医療機関が国に報告したインフルエンザ患者数が2007年11月25日までの1週間で1施設当たり1・53人と、インフルエンザの全国的な流行が始まった。同研究所は全国約4700の医療機関1カ所当たりの報告数が1週間で1・0人を超えると「全国的な流行開始」と判断しており、流行開始としては1987年以降で最も早く、例年より1―2カ月ほど早い。今シーズン(07―08年の冬)の流行は、Aソ連型が中心という。

 インフルエンザ対策としては、ワクチンを接種することで感染や重症化を防ぐことができるが、接種から効果を発揮するまで2―3週間かかるとされる。このため、流行期間前の11月中旬までごろまでに接種を終えるのが効果的とされる。また、ワクチンには中学生以上ならば可能な1回接種と、2回に分けて接種する方法がある。2回接種する場合は、1回目から1―4週間の間隔を空けて接種する。

 インフルエンザウイルスに感染しているかの診断は、綿棒で鼻の奥をぬぐう方法のほか、かんだ鼻汁で診断できるキットもある。インフルエンザA型、B型の治療薬としては、スイスの製薬世界大手ロシュが製造し、日本ではロシュ子会社の中外製薬が輸入、販売している医薬品「タミフル」(本サイト「社会をよみとくキーワード」07年5月22日参照)がある。症状が出て48時間以内の感染初期に服用するとインフルエンザウイルスの増殖を防いで症状が悪化するのを抑え、回復を早くする効果がある。だが、服用した子どもらがうさぎ跳びを始めるなどの異常行動が目立ち、階段やマンションから転落するなどの事例も相次いだため、厚生労働省は07年3月20日に10歳代の患者への処方を原則中止していた。

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