2008年の第一歩を踏み出しました。あけましておめでとうございます。本年もメールマガジンと「
Z会ブログ」の両方でお届けしている「
社会をよみとくキーワード」をどうかよろしくお願いいたします。
以前に労働組合の会議で沖縄県を訪れた際、沖縄県在住の方から「日本アルプスって、どんなものなんですか」と尋ねられました。その方は「アルプス」と聞くと欧州の高山を思い浮かべるそうで、「日本にもそんな高い山があるのでしょうか?」という疑問を抱かれていました。
私は高校時代に「日本のマッターホルン」と呼ばれる槍ケ岳(標高3180メートル)などの日本アルプスの山々を縦走した経験があり、英国人鉱山技師が著書で欧州のアルプスにちなんで「日本アルプス」と紹介したのが由来というのも教わっていました。このため、「日本アルプス」とは中部地方の飛騨山脈(北アルプス) 、木曾山脈(中央アルプス) 、赤石山脈(南アルプス) の3山脈の総称だと解説して「日本最高峰の富士山には及ばないけれども、日本アルプスも槍ケ岳など標高3000メートル級の山々が連なっていますよ」とお話ししました。
その方は「日本にも高い山が随分ある場所があるんですねえ」と驚いた様子でした。確かに日本アルプスと沖縄県とでは気候も、山の標高も大きく異なります。「日本にそんなに高い山脈があるのだろうか?」と不思議に映るのはもっともでしょう。一方、私が沖縄県を訪れたのはそのときが初めてで、逆に知らないことばかりの沖縄県についていろいろと教えられました。
△初詣ででの筆者と長男(東京都杉並区の大宮八幡宮で撮影)
この経験が教えてくれるのは、同じ日本国内にいても住んでいる地域や生活環境はさまざまであり、通じている分野も趣向も十人十色だということです。メールマガジン「
社会をよみとくキーワード」では、読者の方々からテーマのご提案やご意見を頂く機会も多く、「読者からのおたより」として紹介させていただいています。おたよりを寄せてくださる方々が住んでいる都道府県だけを見ても全国津々浦々で、海外から送っていただくことがあります。実感するのは、読者の皆さまにはそれぞれの関心、知への欲求があり、ジャンルも多岐にわたるということです。
そうした読者の皆さまからのおたよりをご紹介したり、私が提案いただいた題材を取り上げたりすることで、2004年5月の連載開始から約3年8カ月がたった「
社会をよみとくキーワード」の幅や奥行きが広がっているのではないでしょうか。
筆者としては、寄せていただく貴重なリクエストをできるだけ生かしたいと考えている一方で、すべてには応えられていないことへの申し訳ない気持ちもあります(そこで「筆者より」のコーナーですべてのおたよりに対して返事を書かせていただいています)。また、ご提案を採り入れることでテーマの幅が広がっている半面、原則として週に1回という制約もあって取り上げられる題材は限られるのも確かです。
それでも「
社会をよみとくキーワード」には、読んでくださっている皆さまの多様な知的好奇心にお応えできるすばらしい役割を担っていると確信しています。本年も皆さまのおたよりを拝読しつつ、間口の広い関心や問題意識があるという「ゼロベースからの視点」で社会のさまざまな出来事や事象に向き合っていきたいと思います。
本年も「
社会をよみとくキーワード」を、どうかよろしくお願いいたします!皆さまにとっても、どうか実り多き1年でありますように。
(筆者:大塚 圭一郎)
2008年元日
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