フランスの大手タイヤメーカーのミシュランが発行する美味のレストランやホテルを紹介する赤い表紙のガイドブックで、最新版を毎年発刊している。自家用車を持っていつ人が出掛ける際に参考になるようにとフランスで1900年に創刊し、1926年にレストランに星を付ける格付けを始めた。
ミシュラン社員の調査員が匿名で訪れ、厳格に評価することで定評がある。1つ星は「そのカテゴリーで特においしい料理」、2つ星は「遠回りしてでも訪れる価値がある素晴らしい料理」、最高評価の3つ星は「そのために旅行する価値がある卓越した料理」と定義している。ミシュランガイドはパリ版やイタリア版、2005年に刊行を始めたオーストリア版など欧州20カ国をカバーしているほか、米国にも05年に進出してニューヨークシティ版を皮切りにサンフランシスコベイエリア/ワインカントリー版、今年始まったロサンゼルス版、ラスベガス版と都市別の4冊に広げている。
ミシュランガイドのアジア初進出となる東京版「ミシュランガイド東京2008」が、今年11月22日に発売された。日本語版は2310円(税込み)。外国人向けの英語版も発行した。最高評価の3つ星を獲得したのが8店と、パリの10店に次いで2番目。日本料理店に3つ星を獲得したのも初めて。また、2つ星は25店、1つ星は117店と星の数は累計で191個となり、東京版はミシュランガイドで最も多くの星を獲得した。東京版は新聞やテレビ番組、雑誌などで大きく取り上げられ、ミシュランによると発売初日に9万部が売れ、発売4日目の11月25日までに日本語版の初版12万部はほぼ完売したという。第2版は12月13日ごろに書店に並ぶ見通し。
△ミシュランのキャラクター「ミシュランマン」と筆者(東京都千代田区)
3つ星に選ばれたレストランは、日本料理「かんだ」(東京都港区)、フランス料理「カンテサンス」(港区)、日本料理「小十(こじゅう)」(東京都中央区)、フランス料理「ジョエル・ロブション」(東京都目黒区)、すし「すきやばし次郎」(中央区)、すし「鮨(すし) 水谷」(中央区)、日本料理「濱田家(はまだや)」(中央区)、フランス料理「ロオジエ」(中央区)。星を獲得したレストランのうち約6割を寿司やてんぷら、鉄板焼きなどを含む日本料理が占め、残りはフランス料理やイタリア料理、中華料理などが選ばれた。
ミシュランによると、16万店とされる東京都内のレストランから1500店をあらかじめ選び、欧州人と日本人の計5人の調査員が約1年半かけて食べ歩いたという。海外の版では「無星」のレストランも紹介しているのに対し、東京版は星付きの店だけを掲載している。レストラン1店当たり見開き2ページで紹介しており、左側のページに星の数、店内と料理の写真、右側のページに料理などの説明文、所在地と地図、店の外観写真を掲載している。ホテルは、帝国ホテルや京王プラザホテル、フォーシーズンズホテル丸の内東京など28軒が載っており、同じく見開き2ページで紹介している。
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