社会をよみとくキーワード

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アル・ゴア氏
[2007年11月13日(火) ]

 米国の前副大統領で、地球温暖化防止のための環境保護の意識を高めるために講演や執筆などを積極的に取り組んできた。ゴア氏が講演する様子なども盛り込んだ昨年制作のドキュメンタリー映画「不都合な真実」は、今年の米国アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受け、同名の著書も出版された。

 ノルウェーのノーベル賞委員会は2007年のノーベル平和賞をゴア氏と、世界気象機関と国際連合環境計画が1988年に設立した地球温暖化問題の影響などを報告する国際組織「気候変動に関する政府間パネル」(スイス・ジュネーブ、IPCC)に贈ることを決めた。授賞式はノルウェーの首都オスロで12月10日に開かれ、賞金は1000万スウェーデン・クローナ(約1億8000万円)。ノーベル賞委員会は授賞理由を「人間の活動に起因する気候変動についての知識を広め、必要な対応策への基礎を築くよう努めた」などと説明している。

 ゴア氏は1948年、米国ワシントン生まれ。上院議員だった父親の地盤を引き継ぎ、77年に下院議員となり、85年に上院議員に転じた。早くから地球温暖化防止の必要性を説いており、89年5月に「直ちにフロンガスの使用をやめなければ、問題解決は10年以上遅れる」とオゾン層保護を呼び掛け、副大統領候補の指名を受ける直前の92年7月には「米国は環境に配慮しながら経済大国になった日本やドイツを見習うべきだ」と訴えた(発言は共同通信社の配信記事を参照)。

 ビル・クリントン氏が大統領選で勝利したのに伴い、クリントン政権で1993年から2001年まで副大統領を務めた。副大統領の在任中は、「情報スーパーハイウェイ構想」と名付けた情報通信改革を打ち出してインターネットの急速な普及の契機となったほか、環境保護に向けた活動に取り組んだ。1997年12月に京都市で開かれた気候変動枠組条約第3回締結国会議(COP3)に米国代表として出席し、先進国に二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの排出削減義務などを定めた京都議定書の採択に貢献した。

 2000年の大統領選に民主党候補として出馬し、共和党候補だった現大統領のジョージ・ブッシュ氏と大統領の座を争った。ゴア氏は総得票数ではブッシュ氏を上回ったものの、選挙結果が出るまで約1カ月もかかったフロリダ州の再集計を受けて、大接戦の末にブッシュ氏に僅差で敗れた。


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