社会をよみとくキーワード

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希望入団枠
[2007年04月24日(火) ]

 プロ野球球団が入団選手を選ぶドラフト会議の前に、大学生や社会人の選手の中から1人とだけ入団契約を結ぶことができる制度。高校生は対象にならない。ドラフト会議の7日前までに締結することができ、選手が入る球団を実質的に選ぶことができる。2005年から2年間の暫定措置として導入されていた。

 希望入団枠を悪用し、パ・リーグ球団「西武ライオンズ」のスカウトが社会人野球の東京ガス野球部の木村雄太投手と早稲田大学野球部の野手だった清水勝仁選手の2人に金銭を渡していた裏金問題が発覚。木村投手は1年間の対外試合出場禁止、清水選手は早大野球部を退部になるなどの処分を受けた。この問題を受けて日本プロ野球組織(NPB)は3月21日の球団代表者会議で、希望入団枠を来年廃止することでいったん合意した。
 しかし、日本プロ野球選手会などが廃止が来年に持ち越されたことを問題視するなど批判する声が相次ぎ、NPBの根来泰周(ねごろ・やすちか)コミッショナー代行は3月28日に今年秋のドラフト会議から廃止するとの「仲裁案」を発表。仲裁案には、今年秋だけの特例措置として、球団から大学生と社会人の選手への1巡目指名が重複した場合は抽選で決めることや、高校生は従来通り1巡目指名が重なった場合は抽選で決定し、2巡目以降はシーズンの成績が下位の球団から順番に獲得したい選手を指名するウエーバー制を基本にする方向で検討することなどが盛り込まれた。

 ドラフト会議をめぐっては、以前はいくつかの球団が同じ選手を指名した場合は抽選で決める「入札抽選方式」だった。しかし、一部球団などから「職業選択(球団選択)の自由を」といった要望があったのを受け、1992年に大学生と社会人野球の選手が希望球団を宣言でき、1球団当たり2人まで獲得可能な「逆指名制度」が採用された。これは2001年に「自由獲得枠」に変わったが、04年秋に明治大学の一場靖弘投手(現「東北楽天ゴールデンイーグルス」投手)に裏金が渡っていたことが発覚して東京読売巨人軍の渡邉恒雄氏、阪神タイガースの久万俊二郎氏、横浜ベイスターズの砂原幸雄氏のオーナー3人が引責辞任する事態に発展(うち渡邉氏は翌05年に巨人軍会長として球団に復帰)。05年のドラフト会議から希望入団枠が採られていた。

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