東海道・山陽新幹線を運行するJR東海とJR西日本が共同開発した最新型車両で、今年7月1日のダイヤ改正で「のぞみ」用にお目見えした。東海道新幹線を走る新型車両では1999年に登場した700系以来で約8年ぶりで、1964年の開業から初代型の0系、100系(ともに東海道新幹線からは引退)、300系、JR西日本が開発した500系、700系に次いで6代目となる。
N700系はトンネル進入時の騒音などが大きくならないように先頭部分はワシが翼を広げているような鼻先の長い形状にしており、空気抵抗を減らすために連結部分の全体をカバーで覆ったのが特色。16両編成で、塗装は従来通り白地に青いラインを入れている。運転する最高速度は東海道新幹線で時速270キロで、山陽新幹線では時速300キロ。東海道新幹線には曲線も多いことから、空気バネを使った「車体傾斜システム」や左右の振動を抑制する装置の採用でカーブでも減速せずに走ることができ、東京―新大阪(大阪市)間を最速で2時間25分、東京と博多(福岡市)の間を4時間50分と、従来よりそれぞれ5分短縮した。
△駅で「N700系」同士が擦れ違う光景。N700系を順次導入していくのに伴い、数年後にはあちこちで見られるようになる?(筆者撮影)
車内は、グリーン車に背もたれを傾けると座面も傾斜する新型座席を採用し、普通車の多くの座席で幅を約1センチ広げた。今までは喫煙できる車両と禁煙車に分けていたが、N700系は全座席を禁煙にする代わりに、6カ所のデッキに排煙や脱臭の装置のある「喫煙ルーム」を設けた。また、ビジネスマンの利用も多いことから、座席背面のテーブルを大型化してA4型ノートパソコンでも置けるようにし、電気コンセントをグリーン車の全座席(200個)と普通車の窓側と最前部、最後部(計553個)に設けた。さらに2009年春からは、東京―新大阪間でどの座席からも無線LANでインターネットに接続できるサービスを始める予定。乗降用ドアの上部と運転室出入り口の計60カ所に防犯用カメラも設置している。
ダイヤ改正で東京と博多の間などを1日に上下8本で運転を始め、車両を順次増やすのに伴って08年3月末までに上下30本以上に増やす。日本車両製造など大手鉄道車両メーカー4社が製造を進め、2010年3月末までに計54編成を造る。
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