宮崎駿(はやお)、高畑勲両監督らの劇場用の長編アニメーション映画を制作している会社。日本では人気テレビアニメを映画化するのが一般的な中で、主にオリジナルの長編アニメ映画だけを手掛けているのが特徴で、高品質な映像やストーリーは世界的に評価されている。東京都小金井市にあり、従業員は約140人。「ジブリ」の名称は、砂漠に吹く熱風「ギブリ」(GHIBLI)に由来しており、第2次世界大戦中にイタリアの軍用偵察機の名前になっていたのを知っていた宮崎監督が命名した。マークには、「となりのトトロ」の登場キャラクターのトトロを採用している。
スタジオジブリのホームページなどによると、宮崎監督の映画「風の谷のナウシカ」がヒットしたのを受け、「風の谷のナウシカ」を制作した出版社の徳間書店が中心となってスタジオジブリを1985年に設立。当初は東京・吉祥寺に拠点を置き、92年に現在地へ移転した。97年にいったん徳間書店に吸収合併されてスタジオジブリ・カンパニー(後のスタジオジブリ事業本部)となったが、2005年4月にスタジオジブリのアニメーション作品と、徳間書店スタジオジブリ事業本部の全事業を引き継ぎ、株式会社スタジオジブリとして再出発した。
スタジオジブリの作品は、高畑氏がプロデュースし、宮崎氏が監督を務めた「天空の城ラピュタ」(86年公開)は国内で77万5千人の観客を集め、高い評価を得た。宮崎監督の代表作「となりのトトロ」と、高畑監督の「火垂るの墓」を88年に2本立てで公開した後、宮崎監督の「魔女の宅急便」は観客動員264万人という興行的成功を収めた。以降、宮崎監督の「紅の豚」(92年公開)、高畑監督の「平成狸合戦ぽんぽこ」(94年)、宮崎監督の時代劇アニメ「もののけ姫」(95年)などのヒット作が続いた。 スタジオジブリ作品が世界的評価を不動のものにしたのが、宮崎監督の「千と千尋の神隠し」(2001年)。観客動員2350万人、興行収入304億円という日本映画での興行史上1位の記録を打ち立てた。01年にドイツの「第52回ベルリン国際映画祭」でアニメーションとして初めて最高賞の「金熊賞」を受け、02年の米「第75回アカデミー賞」で長編アニメーション部門のオスカーを受賞した。
04年公開の宮崎監督「ハウルの動く城」も、「千と千尋の神隠し」に次いで日本映画の興行史上第2位のヒット作になった。今年7月には宮崎監督の長男、宮崎吾朗監督の初監督作品「ゲド戦記」が劇場公開された。
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