社会をよみとくキーワード

共同通信社記者の大塚圭一郎氏執筆、Z会の人気メルマガ「社会をよみとくキーワード」(毎週月曜日配信)より、
キーワードの説明部分を、配信翌日の火曜日に本ブログにて公開していきます。
メルマガでは、筆者の見解・考察も御覧いただけます(右側の「リンク集」より登録できます)。

     
« 赤ちゃんポスト | Main | 東北新幹線 »
合計特殊出生率
[2007年06月26日(火) ]

 1人の女性が生涯の間に産む子どもの数の推定人数で、国際的に比較する指標として用いられている。15歳から49歳までの女性が出産した子供の数に基づき、年齢別出生率を算出して合計した数値。2・08程度を下回ると人口は減少に向かうと言われており、日本は亡くなる人の数が赤ちゃんの出生数を上回り、人口が減少していく人口減少社会(メールマガジン「社会をよみとくキーワード」2005年7月25日号参照)になるのは必至。厚生労働省は、1―12月の1年間に日本国内で生まれた日本人を対象にした「人口動態統計(概数)」を翌年の6月に公表している。調査した月の約2カ月後に発表する「人口動態統計速報」は、国内で出生した日本人だけではなく外国人、外国で生まれた日本人も対象にしている。

 厚労省が6月6日に発表した2006年の「人口動態統計(概数)」は1・32となり、2000年以来6年ぶりに上昇した。過去最低だった05年の1・26と比べて0・06も上昇し、02年(1・32)以来4年ぶりに1・3台に乗せた。上昇に転じた要因としては、景気拡大や雇用情勢の改善で家計に余裕が出たため子どもを欲しがる夫婦が増えたことや、人口の多い第二次ベビーブーム(1971―74年)に生まれた30歳代の結婚、出産が多かったことなどが指摘されている。第一子だけでなく、第二子、第三子以上の出生数もそれぞれ上昇しており、第二子、第三子らをもうける夫婦も目立っている。ただ、上昇に転じたのは一時的で、長期的な少子化傾向は変わらないと予想されている。

△合計特殊出生率が6年ぶりに上昇した2006年に生まれた長男と、第二次ベビーブーム世代の筆者

 第二次ベビーブームも含めて昭和40年代の合計特殊出生率はほぼ2・1台で推移していたが(1972年以前は返還前だった沖縄県を除いており、ひのえうまだった66年の1・58は例外)、75年に1・91となって2・0を下回ってから減少傾向が続いており、01年からは5年連続で過去最低だった。06年は都道府県別に見ると、沖縄県が1・74と最も高く、次いで宮崎県が1・55、島根県が1・53など中部以西の計8県で1・50以上になった。一方で下位では、最も低い東京都が1・02だったほか、北海道が1・18、京都府が1・19となった。

 海外の先進国の合計特殊出生率は、少子化対策に力を入れているフランスが2・01(06年)と高く、米国も2・05(05年)に達している。一方、韓国は1・13(06年)と、日本を下回る低水準になっている。

 06年に国内で生まれた日本人の赤ちゃんは109万2662人と、前年より3万132人増えた。出生数が死亡数(108万4488人)を8174人上回り、05年は死亡数が出生数を2万1266人上回ったものの、再び逆転した。母親の年齢は30―34歳が41万7773人と最多で、次いで25―29歳(33万5766人)、35―39歳(17万773人)の順だった。

 〜標題のキーワードに関する「筆者の見解」は、Z会の人気メルマガ「社会をよみとくキーワード」で好評配信中!〜
Posted at 01:03 | この記事のURL

この記事のURL
http://www.zkaiblog.com/zkai04/archive/19