社会をよみとくキーワード

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メタンハイドレート
[2007年06月05日(火) ]

 天然ガスの主成分であるメタンが低温になり、高圧下で水と結合してシャーベット状になった固形物質。氷に似た外見で、点火すると燃えるため「燃える氷」と呼ばれる。シベリアなどの永久凍土の地下のほか海底にあり、日本近海の海底にも豊富に埋蔵されている。1立方メートルから164立方メートルのメタンガスを採取することができるだけに、原油や石炭といったエネルギー源の埋蔵量が乏しい日本でも、燃料として使える次世代エネルギー源の可能性が注目を集めている。生成の仕組みは解明されていないが、微生物が関わっているとの見方が有力。

 関係者によると、メタンハイドレートは圧力や温度が変わることに繊細な不安定な物質で、構造を維持するには圧力を高くして0―10度程度の低温に保つことが必要。メタンハイドレートのエネルギーへの活用は、二酸化炭素(CO2)の排出量削減によって地球温暖化防止の効果も期待されている。

△メタンハイドレートは日本近海の海底にも多く埋蔵されているという(沖縄県で筆者撮影)

 一方、メタンが大気中に放出されるとCO2よりも大幅に温室効果があるとされるため、低コストで確実な採取方法の開発が課題になっている。日本政府は2016年には商業化に向けた技術を確立したい意向だが、現時点では採掘費用が莫大でコストに見合わないことなどから「商業化するにしても10―20年程度先の話ではないか」と指摘されている。

 米国やカナダ、日本などの海底でメタンハイドレートが見つかっており、研究が進んでいる。海洋研究開発機構と東京大学の研究グループは、メタンハイドレートが新潟県上越市沖の日本海の海底2カ所で幅約100―200メートルにわたって露出し、海底の深さ100メートルまで縦に続いていることを発見したと今年2月20日に発表した。この研究グループは、海底の深い部分に巨大なメタンガス層が存在する可能性もあると分析している。

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