2010年7月11日に投票され、即日開票された。参議院議員の任期は6年間。定数242議席の半数の121議席を3年ごとに改選する。今回の改選は、都道府県ごとに候補者に投票する選挙区が73議席、全国で政党名または政党名簿に記載されている候補者に投票する比例代表が48議席。
09年8月30日に投開票された第45回衆議院議員選挙(※1)で大勝し、自由民主党と公明党の連立政権から政権交代した民主党は、改選の54議席を44議席に減らす大敗。神奈川選挙区(定数3)から立候補した千葉景子法務相が落選し、現職閣僚が敗北を喫する事態となった。民主党と連立政権を組む国民新党は改選の3議席がゼロになる惨敗を喫し、参議院で非改選を含めた与党の議席数は過半数(122)を12議席割り込む110議席となった。
一方、自由民主党は改選の38議席を51議席へ大きく伸ばし、改選第1党となった。09年8月に結成し、渡辺喜美元金融・規制改革担当相が代表を務める「みんなの党」は改選議席のゼロから10議席に躍進。公明党は改選議席を2議席下回る9議席だった。ほかは比例代表だけで議席を獲得し、日本共産党は1議席減の3議席、社会民主党は1議席減の2議席、「たちあがれ日本」は改選前と同じ1議席。舛添要一前厚生労働相が代表の「新党改革」は改選前の5議席から1議席へ大幅に減らした。
政党への票の上積みが期待できる比例代表を中心に、タレント候補も多く出馬した。しかし、当選したのは秋田選挙区から出馬したプロ野球球団「読売巨人軍」の元内野手、石井浩郎氏(自民党)、ともに比例代表の女子柔道金メダリストの谷亮子氏(民主党)、人気テレビドラマ「3年B組金八先生」のツッパリ生徒役で人気となった女優の三原じゅん子氏(自民党)の3人だけ。落選したタレント候補は以下の通り。
【選挙区】
・茨城:長塚智広氏(自転車競技アテネ五輪銀メダリスト、民主党)
・大阪:岡部まり氏(タレント、民主党)
【比例代表】
・岡崎友紀氏(女優、民主党)
・庄野真代氏(歌手、民主党)
・桂きん枝(きんし)氏(落語家、民主党)
・池谷幸雄氏(体操バルセロナ五輪銀・銅メダリスト、民主党)
・堀内恒夫氏(「読売巨人軍」前監督、自民党)
・江本孟紀氏(元プロ野球球団「阪神タイガース」投手、国民新党)
・西村修氏(プロレスラー、国民新党)
・中畑清氏(「読売巨人軍」元内野手、たちあがれ日本)
菅首相は7月12日未明の記者会見で「責任ある政権運営を今後とも続けていきたい」と続投を表明。内閣改造は10年9月の民主党代表選の後にする考えを示し、落選した千葉法務相にも続けてもらうとした。これに対し、自民党などは民主党の大敗は国民の不信任の結果として早期の衆議院の解散、総選挙を求めており、厳しい政権運営を迫られるのは必至だ。
民主党は第45回衆院選以来、与党で衆議院と参議院のそれぞれ過半数を握ったことで法案採決を有利に進め、野党側が反対する中で「子ども手当」支給法案、高校無償化法案などで強行採決を繰り返した。しかし、与党が参議院で過半数を下回ったことで衆参で多数派が異なる「ねじれ国会」になり、与党は法案が参院で否決された場合に衆院で再議決できる3分の2の議席を持っていない。