2014.02.28 18:00

Z会物理担当のかみかどです。
前期試験おつかれさまでした。
 
それでは,今年(2014年度)の東大物理の分析速報をお届けします。例年よりも,私個人の見解が多くなっています・・・(つまり,面白かった)
 
 
※Z会の正式な入試分析結果については、後日別途お知らせいたします。
 
 
 
総評
 
第1問は,物理の入試問題っぽくない問題でした。とまどった受験生も多かっただろうなと思います。しかし,物理の本道かなという印象を受けました。 
 
第2問は,東大らしい第2問(電磁気の問題)といえそうです。そして例年に増して,第2問は正確な処理力がものをいいます。また,考察の難易度は,例年より高めといった印象。
 
第3問は,今年のセットの中では,(東大的に)最もオーソドックス。問題集に載っているママというわけではなく高い考察レベルが要求されますが,東大レベルの対策をしているれば,完答できた(または近い結果)のではないでしょうか。
 
上記を考慮すると,物理全体としての難易度は【やや難】,分量は【多め】です。
 
 
 各大問についてのコメントです。
第1問…ばねを用いて斜面から小球を発射する問題
・(1)~(3)は落とさないように。このレベルの問題ができないようでは厳しい。
・(4)以降,やや難しい。多くの受験生は,「(5)を解かずに(4)が解けるのか?」と思ったはず。それは正しい感覚(議論)です。しかし,私個人の推測になりますが,以下のような東大の意図があるのではないでしょうか。
 問題の内容とともに説明しますと・・・
 (4)では,いずれもθの関数であるA(θ)とB(θ)の積A(θ)×B(θ)の,θ=45°付近の振る舞いついて考察させます。一方,(5)の答はA(θ)×B(θ)です。これを見て「出題の順序が逆じゃない?」と思うわけです。
 実は,A(θ)はθ=45°付近ではあまり変化しません。したがって,θ=45°付近でのA(θ)×B(θ)の振る舞いについて知りたいときは,B(θ)についてのみ考察すればよいのです。このような,パラメーターに対する依存度合いについての議論は,とても大学っぽいと感じます。逆に言えば,高校生にとってはなじみがないのではないでしょうか。頭に「?」がいくつも浮かんだ受験生もいたでしょう。
 しかし,高校生(高校物理)でも,このような手法を使えると,より深く現象を理解できます。文字式の計算ばかりではなく,物理の本道を味わって欲しいという東大のメッセージではないでしょうか。
・実際の角度を数値で求める(6),特定のパラメーターが非常に大きい場合(極限)の物理を考える(7)も大学っぽいと言えます。
 
 受験生が考え方に慣れていないでしょうから,第1問は【やや難
 
 
第2問…太陽電池を含む回路に関する問題
・本問に登場する太陽電池は,ほとんどの受験生にとって初見でしょう。リード文で性質を説明したうえで考察させるという,東大の問題でよく出題されるパターン。
・読解力が必要なのはいうまでもなく,加えて本問ではグラフ(図が6つも与えられている!!)の使い方がポイントになります。
・処理力勝負になりがちな東大の電磁気らしい大問ですが,例年よりもガッツリ感(処理量が多い)があります。 
 
以上を鑑みると,第2問は【やや難
 
 
第3問…不等間隔スリットによる光波の干渉に関する問題
・(1)~(3)は,第3問の中では落とせない設問。東大受験生であれば問題ないでしょう。
・(4),(5)は易しくはないですが,前問までの結果を用いて丁寧に議論を進めて解答して欲しい設問です。
・(6)は高校物理ではやらない内容ですが,設問内に説明があるので,読解力があれば解けるでしょう。というのが東大の言い分だと思います。
 が,この説明がスッと頭に入ってくるかどうは,物理の感覚がものをいうはず。説明には,「単位時間あたりに単位面積に到達する光のエネルギー」という記述がありますが,物理を言葉だけ,公式だけで理解していると,この記述を短時間で理解するのは難しそうです。
 この感覚を測りたいというのが東大の本音ではないでしょうか。
 
以上を鑑みると,第3問は【標準
上でも書きましたが,3題中最も高得点が期待できるでしょう。
 
 
最後に
 一見洗練された入試問題という趣がなく,とても私好みのセットでした。しかし,細かい部分をよく観察すると,東大のねらいがよく練りこまれているなと感じました。
 作題にはめちゃめちゃ手間がかかってるだろうな・・・ 
 
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