2013.01.21 18:40

センター試験お疲れさまでした!国語担当オビナタです。
2013センター試験分析、続いては【国語】をお送りします。

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【概要】
現代文では本文の文章量が増加。
第1問では随筆風の文章が、第2問では作中に短編小説が挿入されるという特殊な文章が扱われました。
これらは近年の傾向にはない出題だったため、戸惑った受験生も多かったかもしれません。
現代文の文章量の増加や問題文の読みにくさから、全体の時間的余裕もあまりなかったと思われます
また、第3問の古文については、文章量が増加し、難度は昨年よりもやや難化。第4問の漢文については、文章量がやや減少し、難度は昨年並みでした。設問数については、漢文で1問増え、全体で37問になりました。
出題分量に対しての時間制限を例年以上に厳しく感じた受験生が多かったでしょう。

読み慣れない文章に対しても落ち着いて取り組むことができたか、慌てずに本文と選択肢の内容とを丁寧に照らし合わせることができたかで、得点にかなりの開きが出たのではないでしょうか。

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【評論】読み慣れない文章に惑わされずに、本文の読解と選択肢の検討を丁寧に。
出典:小林秀雄「鐔(つば)」
日本刀の「鐔」について述べた文章。
随筆風の文章で注も多かったことから、読解に苦労した受験生もいたでしょう。
ただし、3行選択肢が存在せず、明らかに誤答と判断できる選択肢もあったことから、設問は比較的解きやすかったと思われます。
問4・問5は読解力が問われる問題。
ここではやや紛らわしい選択肢が含まれていたため、本文の内容をしっかりと押さえた上での選択肢の吟味がカギになりました。


【小説】場面設定や人物関係の理解をしっかりと。
出典:牧野信一「地球儀」
小説の中に短編小説が挟みこまれる形の文章。
さらに、リード文もなかったため、場面や人物関係がつかみにくかったでしょう。最初に本文を一読して、文章のあらすじを理解した後に各設問の検討に入ると、解きやすくなったと思われます
問1の語句の意味を問う問題は、基本的なものばかりだったため、
取りこぼしは許されません。
問4・問5の心情を問う問題は、本文の内容から一歩踏み込んだ読解力が求められ、選択肢にも判断に迷うものがみられました。
東大志望者でも正答率は高くないかもしれません。


【古文】物語の展開や動作主の把握がポイント。
出典:『松陰中納言物語』
2010年度以来の中世擬古物語からの出題。
中心人物の2人が、契りを結んだ翌朝に「後朝の文」を交わす、というオーソドックスな場面設定です。
ただし、登場人物が多く和歌も3首含まれていたため、文章の難度は昨年よりやや高くなったといえるでしょう。
設問は、解答の根拠がはっきりしたものが揃ったため、比較的取り組みやすい印象でした。
問3・問4では、母君や右近の心情も問われているため、主人公だけでなく周辺の人物の言動にも注意して読解をすすめる必要があります。
また、問5・問6は各選択肢が長く、検討に苦労した人がいたかもしれませんが、ここも慎重に各選択肢を比較・検討すると、着実に正答にたどり着けます。
なお、この問題文では、主語の省略が多いため、誰のどのような言動なのかを把握しながら読み進めることが読解のポイントとなりました。
省略された主語を補いながら読む姿勢は個別試験でも大切ですので、意識しておきましょう。

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また、他の記事でも取り上げられているように、
『実戦模試 国語』で的中がありましたE6FBこの本です。
問題文がほぼ重複していたため、『実戦模試』に取り組んでいた人は、和歌の解釈や人物の心情把握など、スムーズに行えたのではないでしょうか。
受験生の皆さんのお役に立てたことを嬉しく思います!
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【漢文】基礎力を問う問題の出題。失点は極力抑えたい。
出典:張耒『張耒集』
筆者が自身の体験と境遇とを述べた随筆文。
「起承転結」などの流れがある文章ではなく、読みにくさを感じた人もいたかもしれません。
ただし文章の内容は理解しやすいので、読解自体は難しくなかったでしょう。
また、注も読解のヒントになったため、注までしっかり目を通していた人は得点を重ねることができたと思われます。
問1の熟語を選ぶ問題は、漢字の知識に加えて正確な読解力も要求されているため、難しく感じたのではないでしょうか。
問5・問7は基本的な句形が問われたため、句形の知識がしっかり頭に入っているかどうかで差がついた出題でした。
東大国語は、理系でも漢文の出題があるため、引き続き対策を怠らないようにしましょう。個別試験では句形の知識が直接問われることは少ないですが、正確な読解には、句形の知識が土台となります。
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以上、大問ごとの分析でした。
今年のセンター試験国語は「本文読解と各選択肢の検討を、例年以上に冷静に丁寧に行う必要がある」出題だったといえます。
評論・小説・古文で文章量が増加して読みにくさが増したぶん、本文の読解や選択肢の検討が荒くならないように注意を払う必要がありました。

これからは個別試験対策に入ります。センター試験で思うように得点が伸びなかった人も、個別試験での挽回は十分可能です。
東大国語の問題はすべて記述式のため、問題文から読み取った内容を簡潔にわかりやすくまとめる訓練を行い、記述力のアップをはかってくださいね!!

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☆個別試験対策にオススメ☆

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☆高1高2生の皆さんへ☆
今回のセンター試験でも漢字・古文単語・漢文の句形など、基礎を押さえておけばきちんと得点できる問題が出題されていました。
基礎をきちんと身につけて、個別試験を意識した対策を早めにスタートさせておきましょうね。

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