こんにちは,地歴スタッフのこうめです。
↓慶応大学法学部の日本史入試の分析記事をアップしました!↓
http://www.zkaiblog.com/hi05/41487
慶応大学法学部といえば,長いリード文と設問の空欄選択の出題形式が定番です。
選択肢が非常に多い上,語句レベルとしても難しいものが多いため,東大志望者にとってはなかなか難しい試験であったと思います。
リード文形式の問題は,
・リード文に惑わされずに,何の語句について問われているのかを冷静に見極める
・空欄の前後にあるヒントを見抜く
ということが重要です。
基本事項も多く含まれますので,リード文や一部の難問に惑わされないように解答していきましょう。
問題Ⅰ
中世の災害をテーマにした問題。
あまり見慣れないテーマが与えられているが,内容としては文化史と政治史が中心である。
(1)(2)・(9)(10)・(13)(14)は解いておきたい問題。
中世の文化人で,京都の災厄を記述した,という部分から,鴨長明の方丈記を導きたい。(13)(14)は,方丈記に養和の飢饉に関する記述があることを知っていれば良いが,知らなくても「治承・寿永の乱に少なからず影響を及ぼした(13)(14)年間の飢饉」という表現からも解答可能。
文化史に関する(3)(4)・(5)(6)・(7)(8) ・(15)(16),日蓮流罪時の執権を問う(21)(22)はやや細かい。
「朝堂院の正殿」「国儀大礼が執り行われた」という部分から判断できる(11)(12),清盛の福原遷都を問う(23)(24)・(25)(26)は,東大志望者でも解答可能。
問題Ⅱ
日本人の海外渡航をテーマにした問題。文化史からの出題が多い上に,一部に難問が含まれるため,基本事項を落とさないようにしたい。
(27)(28) ・(45)(46)
慶應では頻出の,福沢諭吉に関する出題。(27)(28)の世界国尽は用語集頻度①という難問だが,慶應では福沢に関する事項はどれだけ細かくても出題がされてしまうため,注意しておきたい。(45)(46)の実語教もやや難。
(29)(30)のフルベッキ,(37)(38)の文展,(39)(40)の新渡戸稲造,(43)(44)のバタビアは,東大志望者にとっては難しかったかもしれない。
比較的文化史からの出題が多い問題だったため,この時期の文化の知識があったかで差がついただろう。
問題Ⅲ
(57)(58)
まずは,外交官・ワシントン会議の全権の一人という記述から,幣原喜重郎の回顧録であることを確認しておこう。
(59)(60)・(61)(62)・(65)(66)・(73)(74)・(75)(76)はいずれも基本事項なので,落とさないようにしたい。
問題Ⅳ
農地改革に関する問題。戦後史単独の問題であるため,学習の有無で差がついたかもしれないが,農地改革は東大でも出題例がある。
戦後の政策としては重要なテーマであるので,基本事項を落とした人は,必ず復習をしておくこと。
(77)(78)~(83)(84)
農地改革の一連の過程について,正確に理解できていたかが問われた。(79)(80)の五町歩も,農地改革について正確な知識があれば解答できる。落としたくない問題である。
(85)(86)は地主小作間の対立であること,組織化され激化してきた,という記述などから判断できる。
(91)(92)の財閥解体に関する設問は,解答して欲しい問題である。
それ以外はやや細かい知識であるので,上記基本事項でいかに失点を防いでおくかが重要である。
慶應法学部は出題の傾向に特徴があるため,過去問演習が不足している人にとっては難しい試験であったかもしれません。
また,基本事項とはいえ詳細な意味内容が問われるため,用語集での語句確認が出来ていないと,さらに解答は困難になります。
ですが,東大でも,語句の正確な意味内容を知っておかなければいけないのは同じです。
あやふやな語句理解のままだと説得力のある文章はかけませんので,対策の中で,正確な理解が身についているかは気にするようにして欲しいと思います。
二次試験まであと少し!
日本史は最後まで伸びます。
不安になったときには,これまで自分が解きためた論述を確認してください。
自分の苦手な部分・力がついてきた部分・入試本番でも使える知識,これまで自分が頑張ってきた過程,色々なものが見えてくるはずです。
添削で指摘された部分もしっかりと確認しておきましょう。
Z会は最後まで皆様を応援しています!