★自己実現を目指して、ワーキングプアになってしまうという問題がある。
阿部真大(あべ まさひろ)『搾取される若者たち』(集英社)では、著者自身が
バイク便ライダーとなって、参与観察により、バイク便ライダーの特性と職場について興味深い報告をしている。
参与観察とは、文化人類学や社会学の研究で使われるフィールドワークの一種で、
実際に研究者が、観察したい行動をやってみるというやり方である。
さて、本書によると、彼らは、バイクが大好きで、バイク便の仕事にのめり込んでしまう。
私としては、暴走族などよりは、仕事をしてくれたほうがよほどましなのだが、
これはまずいことになるのである。
結果として、彼らは、ぼろぽろになるまで働いて、体を壊してやめていくというのである。
たしかに、
自己実現と仕事と不安定就労との組合わせというのは、
最悪の相性になりうる。
★ところで、同様のことは、
起業ではよくある話かもしれない。(笑)
そもそも自営業は100%歩合制の仕事である(正確にはもっと条件がきつい)といえる。
そして、好きを仕事にとかいわれて、思わず起業してしまうわけだ。
さらにいうと、これは、
研究者や芸術家(ないし、志望者)についてもいえる。
やりがいのある仕事として、研究や芸術を目指すものは多いだろう。
その結果、職を失い、健康も失って燃え尽きてしまうリスクが間違いなく存在する。
★とにかくいえることは、平凡ではあるが、
健康第一ということだね。
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