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1965年生。早稲田大学第一文学部を3か月で勇退。広告業界を経て25歳でフリーライターに。企画・編集した『日本一醜い親への手紙』はベストセラー。『完全家出マニュアル』で造語した「プチ家出」が流行語に。2007年春から東京大学(駒場キャンパス)で自主ゼミの講師を始める。著書に『親より稼ぐネオニート』(扶桑社新書)、『ゲストハウスに住もう!』(晶文社)など多数。
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お父さんの育児 (2008年06月22日)

第33回 ナーシング・フリーダムD[2008年02月01日(金) ]

 2006年の頃から百貨店でも授乳服の取扱いが少しずつ始まり、翌2007年に地元・つくばの西武でも始まると、モーハウスでは当然のように子連れ出勤を始めました。

「モーハウスには社員、子連れスタッフ、ボランティアスタッフ、そしてパートスタッフがいます。
 ふだんはそんな区別をせず、45人全員を『スタッフ』と呼んでます。
 ほとんどが0歳〜5歳の子の母親で、半数近くは職場で子どもと一緒に仕事をしてます。
 朝出社してきて夕方まで働き、場合によっては残業する社員たちは今のところみんな独身。
 それからママスタッフとして子連れで短時間働く人。
 それから『モーハウスに興味はあるけど、仕事ではなく趣味で関わりたい』というボランティアスタッフ。
 そして、最もたくさんいるのがパートスタッフです。
 彼女たちなくしてモーハウスの仕事は成り立ちません。
 ほとんどは幼稚園、小学校や学童保育、保育所などに子どもを預けて朝10時から昼3時頃まで働いてますが、子どもの参観日や運動会、病気の際は気兼ねなく休めますし、場合によっては子どもを連れてくることもできます」

 こうしたママさんたちが、赤ちゃんや幼児の子どもを胸に抱いたまま電話を受けたり、ネットからの注文に応えたり、商品の発送準備をしたり、カタログを送ったりしているわけです。

「小さな会社ですし、『一人一人の力も小さくてもいいよ』という主義でやってきています。
 できるだけ無駄な労力は使いたくないので、目標ありきではなく、流れに沿っての目標設定が必要。
 あまりに力が入ってないのは、その時の流れに合わせた活動をしているからかも。
 授乳ショーもファッション・ショーも流れに任せた結果、実現できたんじゃないかな。
 自分に無理を強いながら仕事一筋で働くか、仕事をあきらめて育児をするかの二者択一じゃない、その間の働き方を提案したいのです。
 なので、『人を仕事に当てはめるのではなく、その人に合わせた仕事を作りたい』とよく言ってます。
 ピンチをプラスに変えよう。
 それが私の方針。
 最初のモーハウスサークルができたきっかけも、そんな方針からでした。
 月1回自宅を開放したり、町内の集会所などを借りては集まり、専門知識が必要な時にはモーハウスの助産婦が支援します。
 商品の委託を受けたサークル主催者には、販売を通じて活動資金を作れるようにしたいです」

 今日でも、モーハウスサークルは、服を試着できたり、授乳中のママたちがお互いに悩みを話し合える場として増殖中です。
(北海道から沖縄まで全国52ヶ所。2007年7月現在)

 2006年10月、モネット有限会社は経済産業省から「IT経営百選」の最優秀企業に選ばれました。

 子育て中の母親のストレスを軽減し、女性として充実した生活をしてもらうことを目指して、ユーザーである母親から直接ニーズをくみ取った製品を開発するとともに、メーリングリストによって子連れで働く母親どうしが仕事のスケジュール調整を行う「モーハウス型ワークスタイル」を作り上げたことが評価されたのです。

「母乳を与え始める時期から女性は障害者みたいに世間から虐げられて疎外されます。
 本人も上手く社会とつながっていかないんですね。
 だから、授乳期間中のライフステージを上手く利用できるライフスタイルを提案してきたんです」

 モーハウスの活動を始めて2007年で早10年。
 光畑さんは、母親たちを支援してきた手応えを感じています。

 青山ショップでは月2回程度イベントも催され、ママさんどうしの楽しみを提供しています。
 新潟の地震被災地には服やブラを送り、パパの育児をテーマにした集まりや母乳体験エッセイのコンテストも行いました。
 「学校」を作る動きすらあるようです。

 スタッフの杉山さんが、こんなことを言っていました。

「いつか子どもができたら、子連れ出勤で何ヶ月間かモーハウスに関われたらいいなと思ってるんです。
 そうなるとモーハウスってある種の通過点なのかな。
 自分でも何かできないか、ぼんやり考えたりしますもん。
 なにか面白いことができそうで」

 以上は、拙著『プライドワーク/自分をつくる働き方』(春秋社)からのダイジェスト版です。

 東大自主ゼミでは、光畑さんと杉山さんの両名をお招きし、もっと豊かな話をしていただきましたが、それは受講できた人だけのお楽しみとしておきましょう。

 なお、東大自主ゼミは、2008年春からも継続して行う予定です。
 ソーシャルベンチャーに特化した内容になるかもしれませんが、起業意欲のある方なら誰でも受講できますので、お気軽に下記までお問い合わせください。


東大自主ゼミ(conゼミ@東大
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2040296
(※上記リンクのSNS「mixi」は18歳以上の方しか参加できませんが、自主ゼミは東大生以外でも18歳未満でも参加できます)

●ソーシャル・ベンチャー 〜もっといい世の中を作ろう!
http://gogo-socialventure.blogspot.com/

●『プライドワーク』をamazonで買う
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