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「せどりのノウハウは当初メール・マガジンで情報配信してたんですが、『サイトに表示させておけばいつでも見られる』と思って、サイトの作成の仕方を本で学びながら作ったんですね。
それが2005年頃です。
大変でした。
しかも、SEO対策(※検索エンジンの上位に表示されるための工夫)をやるのとやらないのとでは、少なくとも3倍は成約率が変わるんですよ」
ここでいう成約率とは、情報販売のサイトを観る人が実際にその情報商材を買う確率のことです。
矢代さんは、試行錯誤の果てに独自のSEO対策を生み出し、それをネット上で売る以外に、翔泳社からノウハウ本も出版し、印税による収入も確保しました。
「大学を卒業する頃には、せどりで月に20万、情報販売で10〜20万の売り上げはコンスタントに出していました。
そこで、本腰入れて1年間くらいやってみようと思っていたんですね。自分が働きたい業界の会社には入社面接を断られていたけど、ネットビジネスのほうが面白く感じてきたので。
それから1年間が経ったら、月収で300万くらい儲かるようになってたんですよ」
この「月収300万」に至るまでには、せどりと、せどりのノウハウの情報販売以外に、アフィリエイト、そして、アフィリエイトのノウハウの情報販売を加味してきた経緯がありました。
アフィリエイトは、リンクをクリックしたり、リンク先の商品を買うとポイントや現金が配当される「成功報酬型広告収入」のことです。
メール・マガジンでもサイトでも、それを観る人が多ければ、そこに貼り付けたアフィリエイトのリンクに飛んでくれる人も比例して多くなります。
しかも、アフィリエイトには、リンク先の商品を購入した人が1人いるだけでアフィリエイトを貼り付けた人に1万円ほど配当されることも珍しくないので、SEO対策を万全にし、購買欲のある読者を増やせるような内容のサイトを作っていく必要があります。
「当時は韓流ブームで、『冬ソナ』(※韓国の人気ドラマ『冬のソナタ』)が日本で流行っていたので、『冬ソナ』の紹介ブログを作って、そこに本やネットから集めた情報を集めて、総合サイトにしたんですね。
すると、『冬ソナ』ファンの人はちゃんとそのサイトを見てくれると見込めるので、そこに『冬ソナ』の関連商品の広告バナー(=アフィリエイト・リンク)を貼ったんです。
そこでそのブログの読者がバナーをクリックして、リンク先の商品を買ってくれれば、僕の銀行口座に売り上げの一部である配当金がちゃんりと入ります。その仕組みがアフィリエイトなんです」
アフィリエイトを始めると、矢代さんにとって「せどり」が効率の悪いものに見えてきたようです。
「最初はせどりを面白い収入手段として見ていたんですが、せどりでは、仕入れを止めると売り上げも止まってしまいます。
つまり、稼ぎ続けるためには、何度も延々と仕入れ作業を続けなければいけないわけです。
その点、アフィリエイトのほうが、1度バナーを貼れば、あとは自動的に稼いでくれますから、2度手間がない。
そこで、アフィリエイター(※アフィリエイト・バナーを貼る人)に移行していったんですね。
しかも、アフィリエイトは、必ずしも単価1万円の収入を狙わなくてもいいんです。
読者が1個買えばアフィリエイターに100円が入る商品で、1万クリックさせた人もいるので、額面がすべてじゃないんです」
矢代さんの方法は、理にかなったものです。
まず、世間に流行っている話題をテーマにブログを作れば、確実にそこに市場があると見込めますから、どんな人がその流行を支えているのかが見えていれば、amazonアソシエイトやGoogle Adsなどのアフィリエイト契約し、彼らの欲しい情報や商品の広告を自分のブログに貼り付けておけばいいだけです。
しかも、いま流行っているものに関する既存のサイトが、多くのユーザを満足させるサイトとは限らないことはよくあるもの。
そこで、多くの人に有益なサイトを作ってしまえば、アフィリエイトで儲けられるかもしれない、というわけなんですね。
「検索していって、自分のほしい情報がない場合、自分と同じように困っている人が少なからずいると思ったほうがいいんですよね。
困った時に、それに応えられるサイトを作るのが一番いいってことですよね。
情報がありそうでないサイトがいいんです」
このようにして、せどり、情報販売、アフィリエイトなど、収入手段そのものを増やしていくのが、自営業者の収入アップの基本です。
ネオニートは、まさに、この自営業の基本をなぞることで収入を短期間にアップさせ、「自営業者」としての自覚が生まれてくるわけです。
実際、ニートと同様の暮らしでも、「不労所得」に相当するネット・ビジネスによる収益にも税金はかかりますから、あまりに莫大なものだと、節税対策が必要になってきます。
「個人でやってたら収入が増えてきて、税金対策もあるし、社会的に親を安心させられるので会社にしたんです。
ネット・ビジネスの可能性も考えていたので、有限会社を作ったんです。
会社の事業としては、『ウェブライター.jp』という、ライターと企業をマッチングさせるサイトを作りました。
全国のライターと、発注する出版社などを結び付けるサイトで、執筆契約が結ばれると、紹介マージンをいただいています。
将来的にはクリエイティヴな仕事もしてみたい。
ライターさんも含めていろいろ会えるのも財産だなと思います」
(つづく)