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1965年生。早稲田大学第一文学部を3か月で勇退。広告業界を経て25歳でフリーライターに。企画・編集した『日本一醜い親への手紙』はベストセラー。『完全家出マニュアル』で造語した「プチ家出」が流行語に。2007年春から東京大学(駒場キャンパス)で自主ゼミの講師を始める。著書に『親より稼ぐネオニート』(扶桑社新書)、『ゲストハウスに住もう!』(晶文社)など多数。
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第49回 東大自主ゼミとは何だったのか?B[2008年05月23日(金) ]

 もちろん、誰もが社会起業家になれるわけではないし、実際になるわけでもありません。

 しかし、政治や行政、既存の企業が解決できない社会問題が増えてしまった今日では、社会起業家に期待されることは極めて大きいのです。

 他人事のように社会起業家に期待ばかりしていても、世の中は変わりません。
 むしろ、社会起業家たちを無理なく支援できる方法を考えることも必要でしょう。

 それは、たとえば、自分の仕事柄、よその会社に発注している仕事を社会起業家に発注することかもしれませんし、彼らのホームページにあるブログパーツを自分のブログに貼り付けることかもしれません。

 あるいは、社会起業家の集まる勉強会などのイベント案内サイトへのリンクをいろんなサイトに貼り付けて告知を陰ながら支援することかもしれないし、何か手ごたえのある仕事がしたくてウズウズしてる友人をイベントに誘うことかもしれないし、校内放送を通じて僕の本に書かれた社会起業家の物語を全校生徒に読み聞かせることかもしれません。

 他にも、社会起業家の売るフェアトレード商品を自分の経営する店で売ってあげたり、近隣に社会起業家がいれば、欲しいものを尋ねて中古の事務机を提供してあげることかもしれません。

 そういう一つ一つのささやかなアクションこそ、この世界をもっと良いものにしていくために積み重ねられるべきことでしょうし、「良いことをする」気持ち良さにつながるものだと思います。

 政治や行政に文句ばかり言って、デモ行進や集会を続けていても、ただ貧乏になるばかりですし、そもそもデモで社会が根本的に変革された歴史は少なくともこの国にはありません。

 時代の節目には、社会起業家のような変革者が必要です。

 こうした変革者たちを多くの市民がボランティア精神で支えることで、いつの時代も歴史は重い扉を開けてきたのです。

 2ちゃんねるに毒を吐いているヒマがあるなら、アクションを起こしましょう。
 何よりも自分のために。

 実際、学校や教科書で教わる知識は「納得」を生みますが、実学や個人の経験に基づいた知恵は「行動」を生みます。

 知識は現状肯定を導きやすいですが、知恵は現状を打破するイノベーション(新たな社会的価値の創造)を目覚めさせるのです。

 僕自身も、東大での自主ゼミが終わり、今季(2008年春以後)に新しいゼミを始めるかどうか、これを書いている5月6日時点ではまったくの白紙ですが、「社会起業」についてもっと多くの学生や一般市民に知ってほしい気持ちがあります。
 
 そこで、現実に社会起業をしている人たちと一緒にシンポジウムをやったり、聴衆からインターンを募ったり、インターンでなくても学生に具体的に協力してほしいことを各代表からプレゼンしてもらったり、資料を聴衆に配布したり、アンケートをとったり、社会起業を少しでも普及させる具体的なアクションとしてのイベントを、首都圏の大学の講堂を借りて手掛けてみたいと思います。

 既に社会起業に関する勉強を始めているサークルも首都圏にはいっぱいあるので、僕から声を直接かけ、大学生を中心とした学校の枠を超えた連携になるようなアクションに育ってほしいと考えています。

 学生や若者たちを組織し、イベントをおこない、その方法を広報することで、同様のイベントを全国各地のほかの学校でも連続的に手掛けられるような仕組みを作るきっかけにしてみたいのです。

 だから、「6月中旬にイベントをやる」と、とりあえず〆切を決めて、中心スタッフとして活動してみたい人材を広く募集することにしました。

 全国共通のイベントタイトルは、「社会起業家に学べ! 学生サミット2008」(仮)。
 僕自身はあくまでも発起人の一人として、あとは全国各地の大学生有志にまかせたいと思っています。

 全国で同時多発的に社会起業家を招いてのイベントが起こり始めたら、面白いと思いませんか?

 そこで、僕はイベントの開催について不安がる学生たちからの相談に乗ると決めたのです。

 共通のイベントブログもそのうち作る予定ですし、そこで「全国社会起業・学生ネットワーク」をオンライン上で組織し、収支やビジネス、シュウカツのことまで情報交換できる場所を作ってしまおうと思います。

 イベントを広報する経費も、みんなでやれば同じフォーマットのデザインで経費が浮いたり、マスコミの取材もブッキングしやすくなります。

 もちろん、学生中心とはいえ、社会人や高校生も仲間に入れて、みんなで作り上げてみたいです。

 たった1日のイベントなら、きっと未経験者でもできると思うのです。
 できることから、やってみようと。

 東京ででかい1発イベントをやったら、全国各地に同じタイトルのイベントを地元の大学生中心で開催してほしいです。

 首都圏でなくもできると思うのです。

 どんなに東京から遠い学校でも、最寄りの都市部から社会起業家のゲスト1名を呼ぶのに往復交通費3万円ほどでしょう。

 つまり、ゲスト3人でも9万円程度。

 これにギャラを1人分3万円程度と考えて9万円+9万円(交通費)=18万円程度をゲスト人件費とし、この金額を賄うための方法を考えればいいのです。

 では、どうすればいいのでしょうか?

(つづく)

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