医学部を目指すみなさん、こんにちは!
前回の日記で、「近いうちに日本産科婦人科学会のことを書く」と言ったのに、一週間も間があいてしまってごめんなさい
言い訳をすると、今週は金曜に鑑別診断の勉強会が、土日に関西学生ALSワークショップがあり、目下準備に追われているのです
学生ALSワークショップに関しては、また時間ができたときに日記に書けたらいいなと思います。
さて、約束していた第60回日本産科婦人科学会に関して書きますね。
産婦人科医が足りないことはみなさんもよくご存じだと思います。
今年度から医学生と初期研修医も学会に参加できるようになったのですが、そのいきさつは、医学生と初期研修医に学びの場と交流の場を提供することで産婦人科を目指す人が少しでも増えるように、ということみたいです。
阪大からは私も含め6年生数人が、産婦人科の医局から参加費等援助していただいて学会に参加しました。
12日と13日の二日間、いろんな講演を聞きましたが、中でも私が一番聞きたかったのは13日の朝9時からあった
、 福島県立医大の佐藤章教授による特別講演「日本の周産期医療の将来に望む」です。
ラッキーなことにたまたま講演前に阪大産婦人科教授とお会いして、 教授の隣の席でこの特別講演を聞くことができました。
講演では産婦人科不足対策、出産・育児を機にやめてしまうことが多い女性医師が仕事をやめないですむようにするための対策、そして医療裁判に関して取り上げられていました。
福島といえば、福島県立大野病院で起こった、癒着胎盤の剥離による大量失血での母体死亡の一件での、産婦人科医師の逮捕、そして刑事裁判。 この県立大野病院事件では、警察による逮捕や検察の主張に対して、産婦人科医をはじめとする多くの医師がメディアやネットを通じて異議を唱えています。
興味がある人は、検索エンジンで「県立大野病院」で検索してみてください。
多くのニュースや、医師によるブログがヒットします。
これは隣に座っていた阪大教授がおっしゃっていたことですが、刑事裁判では、医療従事者は自分の医療の正当性を述べなければならないため、裁判を重ねるごとにご遺族の不信感を強めることになり、医療従事者とご遺族の双方を苦しめることになります。
亡くなった妊婦さんのご遺族が「医師を逮捕してくださった警察に感謝します」という旨を裁判でおっしゃったということをかつてニュースで知り、私はとても悲しい気持ちになりました。
悪意があっての医療事故(あってはならない!)は当然刑事裁判で裁かれるべきでしょうが、
医療従事者が全力を尽くしても患者が命が救えなかった件に関しては、 刑事裁判で扱うべきではないと私は思います。
現在、医療行為に関連する死亡事例の死因究明を、医療機関からも警察からも独立した第三者機関で行うようにしよう、という新たな動きがあります。
厚生労働省は、現場の医師の意見を聞きながら、だんだんと案を立てていっているようです。
今後も医療事故に関するニュースは要チェックです。
それでは今回の日記はこのへんで終わることにします

今週末は勉強会にワークショップに大忙しですが、頑張ります
医療に関する訴訟はとても専門的になり、素人には正当性の判断がとても難しいと思います。私も医療事故に関する訴訟はチェックしたいと思います{病院}