Z会「作文5年生」「作文6年生」の担当者が、作文について、言葉について、教育について、つれづれと綴る、大人のための作文クラブです。 小学生のための作文力アップサイト「作文クラブ」もどうぞよろしく。
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2017.10.17 09:00

 
 
第3週担当のヤマカE749です。
6年生9月のお題は、「もしもZ市の市長だったら」ですE741
 「あなたはZ市の市長です。市民の暮らしをよりよくするために、どのようなことを行いたいですか。あなたの考えを書きましょう」、というものです。
 
今の子どもたちが、暮らしの場面でどういったことを問題視していて、
解決すべきと思っているのか…。
意外に多かったのが「犯罪をなくす」「防犯に努める」といったものでしたE72D
 
自分が子どものときにはなかった発想です。
つくづく物騒な世の中になったもんだ…と思いましたE72E
 
今回は、お年寄りを大事にする社会を目指すとした、えりりんさんの感想文を紹介しましょう。
 
E68F・・・・E68F・・・・E68F・・・・E68F・・・・E68F
 
 私はZ市をお年よりにやさしい町にすることを目指します。
 そのために、三つの政策をします。一つ目は家から遠くまで買い物に行くのが困難な人のために、トラックでの移動販売をすることです。食品、服、日用品、薬などを一度に買えて、注文も受け付けるようにします。二つ目はお年より同士の交流やお年よりと地域の若い人の交流ができるしせつを作って町の人に仲よくなってもらうことです。三つ目は、お年より向けの体操教室やしゅみのサークルを開催して、六十才以上の人は無料で楽しんでもらうことです。
 お年よりが元気で楽しく生活をしている町には活気があると思います。老後を楽しみたい人は多いと思います。そんな人々の希望を叶えられるようなZ市を作りたいです。
 
E68F・・・・E68F・・・・E68F・・・・E68F・・・・E68F
 
えりりんさんの答案、実物をお見せできないのが非常に残念ですE72A
内容もさることながら、その見た目が、高得点の風格を感じさせる答案なのですE71A
 
職業柄、数々の答案を読んできましたが、
ときどき、高得点を予感させる、「風格」のある答案があります。
チラッと見ただけで「あ、これは高得点だな」というのがにじみ出ているのです…。
字のうまい下手ではなく、「雰囲気」なのです。
えりりんさんの答案は、文字からも書き方からも丁寧さが伝わってきて、
まさに高得点の「風格」がありました。
そして、読んでいて気持ちがよくなる答案でしたE63E
 
風格を感じさせる答案にするにはどうするか…。
まずはありきたりですが「丁寧」に書く、ということを心がけてほしいです。
国語や作文では、雑に書かれた答案を読むのはツライので…E72B
 
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2017.10.10 09:31

こんにちは、小学生コース作文担当のMarutaE6A1です。
10月に入り、急に涼しくなりました。毎年のことですが、「何を着ればよいのかわからない」季節です。先週まで半袖1枚で過ごしていたのに、今日はもう長袖に何かを羽織らないと寒い。うっかり薄着で出てきてしまい、寒くてどうしよう、と思うこともありますが、最近は駅の中にファストファッションの店があったりして便利です。
          E745          E745         E745              E745                E745                E745                 
最近の駅中(エキナカ)の充実ぶりはすごいですよね。お土産はもちろん、食料品や雑貨・衣類まであり、駅から出なくてもすべて用事がすみそう。そこにしか売っていないものもあり、どこかに行くために駅に行くのではなく、駅そのものに行く、ということもありそうです。高速道路の「NEOPASA(ネオパーサ)」も、これまでのサービスエリアのような旅の通過点ではなく、目的地になっていたりしますよね。遠くに行かなくても旅の気分を味わえて、おいしい物も食べられて満足。活気付いていますが、経済が回っているのかそうでないのか、イマイチわからない感じです。
ちなみに、ここZ会本社から一番近いNEOPASA沼津(上り)は、駿河湾が一望できてとてもきれいです。お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りくださいませ。
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さて、5年生は9月号で、学校内の改善点を求めて校長先生に嘆願書を書きました。「休み時間に体育館を使わせてほしい」「遊具を増やしてほしい」「通学路を安全にしてほしい」など、いろいろなお願いが書かれていました。人にお願いをするのは難しいのですが、自分の都合だけではなく、学校全体やクラス全体にとってよいことなのだ、ということを上手に説得できるといいですね。あとは、昔からあって見直されていないルールについて、環境や生徒の変化を説明しつつ改善案を出す、というのもよいかと思います。
    E745          E745         E745              E745                E745                E745               
庭の姫りんごの実が赤くなってきました。秋ですね~。
りんご
 
 
 
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2017.10.06 10:00

 前回に引き続き、5年生9月号「嘆願書を書こう」の作文を一つご紹介します。「給食」について、素敵なお願いを書いてくれました。
 
 私が校長先生にお願いしたいことは二つあり、二つとも給食についてです。
 一つ目にお願いしたいことは、給食中に今日のメニューに使われている野菜はどのような働きがあるのかや、どんな栄養素がふくまれているのかについてクイズ形式などで、栄養士さんに放送してほしいことです。なぜお願いしたいかというと、野菜や栄養についての知識が少ないと感じたからです。知識が増えたら、給食がより楽しくなると思います。また、クイズ形式にする理由は、クイズ形式にすれば、低学年の人たちも楽しみながら放送を聞くことができると思ったからです。
 二つ目にお願いしたいことは、栄養士さんや調理員さんが、各クラスに給食のときに給食を食べにきてくれたら良いことです。なぜかというと、給食を朝早くから作って下さっている調理員さんや私たちの成長などを考えて、旬のものを使ったおいしい給食を考えて下さっている栄養士さんに感謝の気持ちを伝えられると思ったからです。
 校長先生。この学校の給食がもっと楽しくなるようにと思い、私は考えました。お願いします。(ハシビロコウさん)
 
 食材の働きや栄養素などについて放送するというのは、おもしろいアイデアですね。しかも、みんなが楽しめるようにクイズ形式にするという工夫がされています。こういったゲームの要素が入ると、野菜についての知識なども、楽しみながら自然に身につきそうです。
 
 二つ目について、栄養士さんや調理員さんに感謝の気持ちをもっているという感性が素敵だなあと思います。小学生なら、(昔の自分を想像すると)もっぱらその日の給食に、自分の好きなものが出るかどうかに一喜一憂するばかり、という人も多いかもしれません。
 
 給食についてのお願いという最初の一文を読んだ時点では、例えばこんな料理を出してほしいとか、そういう方向の嘆願書かと思いましたが、全く違ってとても有意義な提案で、いい意味で予想と異なる内容でした。
 
 もし私が小学生のときに給食について書いたとしたら、《「ソフトめん」と「あげパン」と「ミルメーク」の回数を増やしてください。なぜなら、おいしいからです》くらいのことしか言えなかったかもなあ…と思いますE723
 
(第1週 ニシナ)
 
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2017.10.05 10:00

 5年生9月号のテーマは「嘆願書を書こう」。

「あなたの学校の中で、「こうすればもっとよくなる」と思えることをさがして、校長先生あてに嘆願書を書きましょう。」という課題です。

 
 では、答案を見てみましょう。
 
 今、学校でかってるヤギの小屋をもう少し大きくして、散歩などをもっとさせてあげてください。おねがいします。8月くらいまで一ぴきだったヤギが二ひきの子ヤギをうんだので、せまそうだからです。
 今は、子ヤギだからちっこくて大丈夫だけど、これからもっと大きくなってもっと小屋がせまくなります。だから、前に使っていたうさぎ小屋のスペースを使ってヤギの小屋をもう少し大きくしてあげてください。それと、散歩の時間をふやしてあげてください。さいきん食べてばかりで、ヤギがふとりはじめているし、外に興味があるからか、よく外に出ようとだっそうしているからです。かわいそうなのでおねがいします。(H.Aさん)
 
 学校でヤギを飼っているんですね。いいなあ。
 お母さんヤギと二匹の子ヤギに対するH.Aさんの優しい思いが伝わってきます。「さいきん食べてばかりで、ふとりはじめている」というあたり、よく観察して書けています。「外に興味があるからか」と、ヤギの気持ちを想像しているところもいいですね。
 
 単に小屋の増設を希望するのではなく、前にうさぎがいたところで今は使っていないところを有効利用しようという部分などは、提案を受け入れてもらいやすい工夫になっています。
 
「散歩の時間」というのも、読み手の興味をひきますね。犬のようにリードをつけて、校庭を散歩させるのでしょうか。小学生のみんなが、交代でヤギを散歩させる様子を想像すると、なんともほほえましいし、うらやましいE6F0
 
 Z会のある静岡県東部には「まかいの牧場」というところがあり、ここでは「おさんぽヤギ」というイベントをやっています。ヤギにリードをつけて園内の道を散歩。気分次第でなかなか言うことをきいてくれない場合は、えさで誘導したりして。ほかにもたくさんの動物と触れ合えるし、食の体験工房などもあるので、小学生のお子さんだけでなく、大人も十分楽しめます。近くにお越しの際は、ちょっとのぞいてみると、家族でもりあがると思います。
 
 明日10/6(金)も、一つ答案をご紹介します。
 
(第1週 ニシナ)
 
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2017.10.03 10:00

 今回は言葉についてのお話です。
 
 関根健一『なぜなに日本語』(三省堂)には、意味・漢字・文法・語源・敬語など、思わずだれかに話したくなるような、日本語に関する200の事柄が記されています。同じテーマについて、見開きの右ページは小学生向けにふりがな付きでわかりやすく、左ページは大人向けに詳しく書かれるという構成です。
 
 例えば、連濁について。連濁は二つの語が複合して一つの語になるとき、あとの語の頭の清音が濁音に変化する現象ですね。本書では、以下のような例を用いて、わかりやすく記されています。ポイントをまとめると、
 
《ゾウ+カメで、ゾウメ。あお+そらで、あおら。あとの言葉に濁点がついて、二つの言葉をつなぐ働きをしています。でも、あとの言葉の中に、はじめから濁った音が入っているときは濁らない。エリマキ+トカゲは、エリマキカゲとはならず、エリマキカゲ。》
 
 このように説明されると、なるほどと思いますね。ふだんはこういった規則は意識することなく、みんな自然に言葉を使いこなしているわけですが、改めて示されると「へーっ、そうだったのか!」と楽しくなってきませんか。
(本書ではあえて触れていないのだと思いますが、一般的に「ライマンの法則」と言われているものですね。)
 
もう一つ。「なのに」と「くせに」に関する部分をまとめると、
 
《「なのに」と「くせに」は、どちらも「~にもかかわらず」の意味で使う。しかし、感じが少し違っている。「くせに」は他人を非難する意味合いが強く表れる。》
 
 ちょっと例文を考えてみましょう。「小学生なのにすごいね」とほめたいときに、仮に「小学生のくせにすごいね」と言ったとすると、何か嫌味な感じで、批判的な意図がこめられているみたいになってしまいますね。一方、「くせに」を使う場面を考えてみると、「小学生のくせに生意気だな」という文なら、はじめから批判的な意味で使いたいところでしょうから、しっくりきます。
 
『なぜなに日本語』の右ページを小学生のみなさんが、左ページを保護者の方が読んで、親子で言葉について語り合ってみると、きっと楽しいと思います。使いこなせる言葉が増えると、物事をより深く考えられるようになるし、作文を書く際にもとっても役立ちますよ。
 
 次回10/5(木)は、5年生9月号「嘆願書を書こう」の答案を紹介します。
 
(第1週 ニシナ)
 
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2017.09.26 10:00

第4週のりつ丸ですE63E
9月もあと数日で終わり、10月がやってきますねE702
2017年もあと3ヶ月で終わると思うと1年って本当にあっという間です…。
この1年、何ができたのか具体的なものを思い浮かべられたなら
それはその人にとって充実した1年だったのではないでしょうかE721
(あくまで私の主観ですがE72C
 
さて、今回6年生8月号のテーマは「読書感想文」でしたね。
課題文のあらすじは当ブログの9/19投稿文を読んでください。
この課題文のなかで、主人公たちが投票するときに「正」の字を使って数えています。
みなさんも学校でよく使う数え方だと思いますが、
この数え方にはきちんとした名前がついていることをご存知ですか?
 
この数え方は「画線法」といわれ、実は海外でも使われている数え方なのですE704
さすがにヨーロッパやアメリカで「正」の字は使っていませんが、よくあるのは縦の線を4本引き、そのうえにかぶせるようにして左上から右下にかけて斜線を引く数え方です。
「5」をひとまとまりにして数えるのが「画線法」のやり方なので、その図形や文字は国や地域によってさまざまです。諸説はありますが、調べてみると意外と面白いですよE6FB
 
ここで唐突のように思えるかもしれませんが、私はパスカルの『パンセ』の中で登場する次の一節を思い浮かべました。
 
*――――――――――――――――――――――――――――――――――――*
「人間は一本の葦にすぎない。自然の中でもっとも弱いものである。だが、それは考える葦である。」ブレーズ・パスカル『パンセ』(戸口民也訳)
*――――――――――――――――――――――――――――――――――――*
 
「画線法」にしても人間の知恵によって生まれたものと考えると「人間は考える葦である」といったパスカルのことばもしっくりくるような気がします。(ちなみに『パンセ』の原文はフランス語ですので気になる方は原文でも調べてみてください!)
 
人間には考える力・思考する力が備わっています。みなさんも一度立ち止まって、当たり前と思うことも「なぜ?どうして?」と考えてみてはいかがでしょうかE72C
 
 
 
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2017.09.19 10:00

 
 
第3週担当のヤマカE749です。
今回の6年生8月のお題は、「読書感想文スペシャル」ですE741
 
学級委員になりたくはないけれど、選ばれてみたいというジレンマを抱えた少年。誰に投票するかさんざん悩んだ結果、自分の名前を書いて投票してしまう。黒板に得票者の名前が書かれ、1票ごとに棒が1本ずつ足され、『正』の字ができあがっていく…。少年の『正』が3つ完成し、1票差で少年が選ばれた。自分の1票は本当はライバルに入るはずだったと思い悩む少年。学級委員の初仕事は黒板を消すことで、少年はまっ先に自分の名前と『正』の字を消したのだった…。」といった内容の課題文を読んだ感想を書く、というものです。
 
自分も同じことをやってしまうのではないか…と、自分にあてはめて考えてみた、SHINSHINさんの感想文を紹介しましょう。
・------・------・------・------・------・------・------・------・------・------・
 課題文を読んで、一番印象的だった場面は、少年が自分の名前を投票用紙に書いたところだった。
 この場面を読んで、どきっとしてしまった。なぜなら、私はほかの人がひきょうな事をして勝つのがとてもきらいな反面、もしかしたら自分でやってしまうかもしれないとたまに思ったりして自分をきらったりしていたからだ。そして、この課題文を読んでいると、とても少年が自分に似ているような気がしてならなかった。もし、私が少年の立場だったら、同じ事をやっていたかもしれない。
 この場面を通して学んだ事は、ひきょうなことをして勝っても少しもうれしくない事だった。少年は、選挙で選ばれたあと、気が重くなったと言っていたのが、何よりの証こだ。そういうひきょうな事をして、後でこうかいしないようにするために、ひきょうな事をやめて、正々堂々と人生を進んでいったほうがいいと、この課題文を読んで学んだ。
・------・------・------・------・------・------・------・------・------・------・
 
少年がひきょうなことをしている場面で「どきっとしてしまった」という正直な感想がとても印象的です。
こうならないためにも、正々堂々と勝負しよう、と思ったのですねE727
 
ひきょうなことをした少年に「正」という字が完成していくのは皮肉です。
また、この課題文は、少年が黒板に書かれた「正」の字を、ふいてもふいてもいつまでもうっすらと残っていた…という余韻を残して終わるのですが、少年がひきずっている後悔の念を表現しているように思います。
 
後悔しない生き方をしようと思った」という感想が多かったのですが、
中には「これで少年は一歩大人になった」という感想もありましたので、
後悔から学ぶこともあると、前向きにとらえた感想にするのもひとつの選択ですねE72A
 
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2017.09.12 10:00

こんにちは、小学生コース作文担当のMarutaE6A1です。
9月も10日を過ぎ、生活のペースも落ち着いてきた頃でしょうか。昼間はまだセミの声が聴こえる日もありますが、夜は虫の声も聴かれ秋めいてきましたね。
夏休みといえば宿題。宿題といえば、読書感想文、ということでZ会の8月の課題は「読書感想文」でした。ステップを踏んできちんと書き方を教えていますので、感想文が苦手という人でも大丈夫です。書き方のコツを覚えてしまえば、感想文は恐くありません。
 ◆     ◆     ◆     ◆     ◆      ◆ 
5年生の課題文は「たまご」です。あらすじについては9/8(金)の回を見てください。「やさしさのたまご」はアリのいやがらせだったのでしょうか。「人にはやさしくしましょう」という単純な教訓だけではない何かが含まれているお話でしたね。
これを読んでMarutaE6A1は「かえるの王子様」というおとぎ話を思い出しました。
 ◆     ◆     ◆     ◆     ◆      ◆ 
金の毬を井戸に落としてしまった王女様のところに一匹のかえるが現れ「拾ってあげるから一緒にくらして」と言います。王女様は毬ほしさに一緒にくらす約束をするのですが、毬をとってもらうとかえるを置き去りにして帰ってしまいます。
かえるは王様に直訴し、「約束は守らなくてはいけない」と王様にしかられた王女様は、渋々かえると暮らすことになります。
「一緒に食事して、一緒に遊んで」までは嫌々したがったのですが「一緒に寝て」というかえるに、王女様は「もういや!」とかえるを壁に叩きつけてしまいます(E704) すると、あら不思議。かえるはりっぱな王子さまになり、二人は結婚して幸せに暮らしました(とさ)。
 ◆     ◆     ◆     ◆     ◆      ◆ 
不思議な話ですよね。ふつうのおとぎ話だったら、かえるの約束を守って言うことをきいていると、そのやさしさでかえるは王子様に戻る、という流れになりそうなのに。
かえるベッターンE702ですよ。壁に。
王女様は気高くあれ、かえるなんかとの約束は破るべし、ずうずうしいかえるは叩きつけるべし、という教訓なのでしょうか。
 ◆     ◆     ◆     ◆     ◆      ◆
大阪「五月山動物園」のウォンバットです。暑いので外に出てこないかと思っていたら、ラッキーにも、のそのそと出てきてくれました。あ~持ち上げたい。
ウォンバット


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2017.09.09 10:00

 5年生8月号の感想文をもう一つ紹介しましょう。課題となった物語のあらすじについては、前回の9/8(金)のブログをご参照くださいE6F0
 
 まゆこちゃんがアリさんにいやがらせをしているとアリさんから不思議なたまごを受け取ってうれしくなり、ママに見せようとする。
 ぼくは、その、まゆこちゃんの気持ちに共感した。
 なぜなら、自分はまゆこちゃんの受け取ったようなたまごは持ってはいないけれど、楽しかったり、面白かったことはお母さんに言いたくなります。
 例えば、今日学校であった楽しかったことや、昨日あったうれしかったことなどもそうだけど反対に、今日あった悲しいことや、今日学校であったくやしかったことなども言わずにはいられません。
 人は、話すことによってその気持ちを大きくしたり小さくしたりしているのではないだろうか。楽しかったことや面白かったことは人に話すことでその気持ちを大きくし、反対にくやしかったり、悲しかったりすることは人に話すことでその気持ちを小さくするのではないかと思う。               (むーちゃん さん)
 
 登場人物が、お家の人にたまごのことを伝えようとした気持ちに焦点をあてて、自分の考えをしっかり書くことができました。むーちゃんさんもいろいろと感じたことをお母さんに話したくなるというのですね。
 
 徒然草にも、「おぼしき事言はぬは腹ふくるるわざなれば(思っていることを言わないのは、腹のふくれる気持ちのすることであるから)」とあるように、昔も今も、人は感じたことを胸にためておくのではなく、だれかに伝えたくなる生き物のようです。
 
 そして、秀逸なのが最後の段落。物語の中で、たまごが大きくなったり小さくなったりすることに関連させて、「人は、話すことによってその気持ちを大きくしたり小さくしたりしているのではないだろうか」という考えを示しています。楽しいことを話すとその気持ちが大きくなり、くやしいことや悲しいことは話すことでその気持ちが小さくなる、という考えは、なかなか本質的なところをついています。まさに、こういうことってありますね。むーちゃんさんの考え方に共感します。
 
 結婚式のお祝いのスピーチなどで「これからは、喜びは2倍に、悲しみは半分に」というフレーズを耳にすることがありますが、これなんかもそういうことですね。
 
 ただ、この結婚式のスピーチについては、個人的には少しだけひっかかります。
 話すほうは悲しみが半分になって楽になるけれど、聞くほうはそのぶん悲しい気持ちになるので、家族としての悲しみの総量は変わらないのではないか、というのが実感です。喜びについては無条件で2倍になるけれど、悲しみが半分になるかどうかは、性格によりけりだなあと。
 
(第1週 ニシナ)
 
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2017.09.08 10:00

 5年生8月号のテーマは「読書感想文スペシャル」。新井素子さんの「たまご」という物語を読んで感想文を書きます。こんなお話です。
 
 《まゆこちゃんがアリの通る道に石を置いてじゃまをしていると、アリから「いやがらせをやめてくれたらプレゼントをあげる」と言われ、七色に輝く“やさしさ”のたまごを受け取る。このたまごは、まゆこちゃんがやさしい気持ちでいると大きくなり、だれかをきらったり、にくんだりすると小さくなる。
 
 大きくなってほしいけれど、たまごがかえるのはこわい。小さくなるとかなしい。まゆこちゃんは夜もねむれなくなる。たまごをもらったいきさつを考えると、これはアリができる最大限のいやがらせだったような気がしてくる。》
 
 平易な言葉で、深い内容を描いた物語です。
 では、答案を見てみましょう。
 
 まゆこちゃんはありさんにいやがらせをして、ありさんから“やさしさ”のたまごをもらう。そのたまごは、まゆこちゃんの“やさしさ”によってサイズがかわる。まゆこちゃんはそのたまごによって、やさしいことをしつづけなくてはならなくなる。
 私もたまごをもらったら、まゆこちゃんと同じように、やさしいことをしつづけると思う。なぜなら、われてしまったり、小さくなると、こわくていつも頭からはなれないだろうと思うからだ。けれどまゆこちゃんのように、ずっといいことをしていても、それは人間らしくない行動だと思った。
 一人だけでやさしさを背おうのは苦しい。他の子と、やさしさと、がまんを分け合えたらいいと思った。もしたまごがまゆこちゃんの“やさしさ”だけではなく、世界の“やさしさ”のたまごだったら、世界の人が少しずつやさしくなっていくのではないかな、と思った。                    (はるか遠くさん)
 
 第二段落の「ずっといいことをしていても、それは人間らしくない行動だ」という部分は、とてもするどい意見です。だれかをきらったり、にくんだりするようなことを完全に排除するのは難しく、それも含めて人間だというのですね。
 
 そして、第三段落の「世界の“やさしさ”のたまご」という発想が素敵です。人間らしくない行動だから、いいことばかりしなくてよいという結論を導くのではなく、「他の子と、やさしさと、がまんを分け合う」という考えを示すことで、人間的でありつつやさしさを持つことができるという方向性を見出しました。
 今の世の中に、本当に「世界の“やさしさ”のたまご」があったらいいかもしれませんね。
 
 明日9/9(土)も、一つ答案をご紹介します。
 
(第1週 ニシナ)
 
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