[2007年04月29日(日) ]
ここまで、NPO法人「テラ・ルネッサンス」理事長の鬼丸さんのインタビューを紹介してきました。
私事で恐縮ですが、私の周りには青年海外協力隊としてアフリカやマーシャル諸島で活動している人もいれば、国連の外郭団体のボランティア講師として難民の実態を伝えたり、募金活動に従事するなど、
精力的に活動している知人や友人が何人かいます。
私は、彼らの活動に触発されつつも、周りでちょろちょろするばかりで、
彼らのように、現地に行ったり、募金活動したりできない自分にコンプレックスがありました。
いっぱいいっぱい、人と比べていたのです。
でも、鬼丸さんのこんな言葉に、救われる思いがしたし、勇気がもらえました。
「『できない』という側面を見るのではなくて、『できる能力』があることを見るのが大切。
例えば『現地に行けない』というところを見るのではなくて『少しだったら寄付できるな』というところを見る。
『できるところを見続ける』ということと、
『できないという選択肢、あきらめるという選択肢を取らない』
これが、大切です」
さらに、ボランティア活動ということに関して、鬼丸さんは次のように語ってくれました。
「ボランティアは日本では滅私奉公、人のために捧げるというイメージがあるかもしれませんが、
本来の意味は『心の奥底の思いを、自発的に表現しようとする人』ということ。
ですから、自分のシゴトがまさにボランティアなんです。
自分の能力を使って、世の中に表現していますから。
そう考えたときに、どんな仕事でも世の中のためになっているし、誰かの役にもたっているし、自分のためにもなっている。
そのつながり合っている関連性を認識した時に、自分にできることというのに、集中できるのです」
さまざまな人の活動に、ちょろちょろと関わり続けた結果、今回、鬼丸さんからこのような言葉を聞くことができました。
私はこのことを、このブログを読んでいる方に、伝えられることをとてもうれしく思うのです。
初めて、自分には未来を変える力があるのかも、と信じることができました。
国際貢献やボランティアに興味のある方もない方も、
将来、どんな仕事に就こうか決めている方も、迷っている方も、
どうか、自分には未来を変える力があるのだと信じて、
目の前のことに、自分のために、集中して欲しいと思います。
すべては、そこから始まるのです。
一緒に、がんばりましょう♪
[2007年04月28日(土) ]
NPOやNGOの活動や、ボランティアに興味のある方は多いでしょう。
私もその一人です。
「誰かの役に立ちたい、社会に貢献したい」ーこれは、人として素直な欲求だと思うし、
まったく悪いことではないし、偽善だけではないと、私も思います。
でも、一方で、そこにまっすぐに立ち向かえない自分もいるのです。
例えば、子ども兵や小型武器がなくならない理由を、鬼丸さんの著書『ぼくは13歳 職業、兵士。』のなかでは、次のように伝えています。
・子ども兵や小型武器の国際的・国内的な規制が不十分であること。
・主に先進国や大国が武器を生産し、経済的な利益を得ていること。そして、それを紛争当事国が買っていること。
・石油やダイヤモンドなどの資源を獲得するために紛争が続いており、そのような紛争には小型武器がたくさん使われていること。そして、その資源を豊かな人々が大量消費していること。
・グローバルな経済活動の結果、貧富の格差、社会的な不平等が拡大して、それが社会的な不安や紛争の原因になっていること。
(以上、書『ぼくは13歳 職業、兵士。』からの抜粋)
鬼丸さんも「カンボジアの地雷や、ウガンダでの子ども兵の問題がなぜ起こるのかといえば、それは日本など豊かな国にすんでいる人の考え方やライフスタイルに原因があるように思うのです」とおっしゃっていました。
私も、こうした世界の経済的なサイクルに、自分自身が巻き込まれていることを強く感じます。
「ダイヤモンドをなんとしても欲しい!」とは思わないけれど(でも、キレイな指輪を一度ははめてみたいかも)、
携帯電話やパソコンのない生活には戻れそうもない。
自分が意識するともしないとにも関わらず、自分の日常生活や仕事に関わることが、子ども兵や小型武器、地雷へつながっていると思うと、
いったい私に何ができるんだろう?
なにをやっても、偽善的にしか思えない、という思いが正直あります。
そんな私の思いをぶつけると、鬼丸さんは次のように応えてくれました。
「世界で起こっている問題のほとんどが、私たちに原因があるとするならば、
私たちで解決することができるということです。
例えば、世界の軍事費を1年間使わなければ、その半分のお金で貧しい国の借金は帳消しにできますし、食糧援助もできるし、地雷除去もできます。私たち自身がお金の使い方を変えて行けば、必ず社会は変わると、お金が教えてくれています。
だから、私は中学生や高校生にも『お金を正々堂々と稼いでください。
どんな仕事でも、見えないところで必ず人の役に立っている』と伝えます。
そして、本の中で伝えたかったことも、子ども兵の悲惨な現状ではありません。
これを読んでいるみなさん一人ひとりに力がある、能力があるということを伝えたかった。
だから、あきらめないで欲しいのです。
元子ども兵たちもそうです。
彼らは“あきらめる”という選択肢を持たないんです。
生きる為に一生懸命だから。
それと同じように、我々も、この星で生きる為に、もっともっと一生懸命になってもいいんじゃないでしょうか」
[2007年04月22日(日) ]
鬼丸さんは高校時代、スリランカのスタディーツアーで、農村開発指導者・アリヤナトネ博士と出会い、彼から「すべての人に未来を作り出す力がある」と教えられたといいます。
「『人と人の力を比べる必要もないし、探ることもない。
みんな自分の未来を作る力、未来を変える力があると信じることが、大事なんだ』というニュアンスのことを彼に言われて、それはずっと心に残っています。
そう考えれば、例え目の前の人に裏切られても、自分の思いとは逆の現象が起きたとしても、それはまた変わる、人は変わりゆくものなんだ、と信頼を置くことができるのです」
そして、鬼丸さんは次のようにも話してくれました。
「僕はこの活動を、人のためにやったことありません。
『人のため』というのは、漢字で書くと『人』の『為』で『偽善』の『偽』になります。
人のためにやっている人のほうが、偽善なんです。
だって、人のせいにするから。
例えば『こんなに活動しているのに、周りの人たちは理解してくれない』とか、
『こんなに支援しているのに、現地の人たちは変わらないままだ』とか。
そうするとね、相手を責めてしまうのです。
でも、自分で好きで始めたことじゃないですか。自分で好きで関わり続けたことでしょ?
『自分の為にやっているんだ』と考えたときに、自分に責任が帰ってくる。
自分で腹がくくれるんですね。
そのことが、すごく大切だと思うのです」
みなさんは、「自分のため」という言葉や行動を、どう捉えていますか?
私は「自分のため」=「自分の利益」という風に捉えることが多く、
「自分のために」という言葉を安易には使わない、思わないでいるような気がします。
一方で、友人や家族に対し「こんなにもやってあげたのに!」という態度が多いことも事実です。
これこそが、鬼丸さんのいうところの「偽善」だろうし、腹をくくれていない態度なのだと、つくづく思いました。
(実際、家族には『自分で決めたことでしょう!』と一喝されることも多い私です)
鬼丸さんのような、活動内容が明らかに「自分以外の誰かの利益」(※利益という言葉がふさわしくなければ、プラスに働くすべてのこと。安心、安全、平和、愛、安らぎ等)につながることに対して、「自分のため」と堂々と言える態度こそが、自分への信頼を高めることだし、他者に伝わるものなのでしょう。
「これは、自分のためにやっていることなの」
そう、他者に堂々と伝えられることを、私ももっと持ちたいと感じたものです。
[2007年04月21日(土) ]
みなさん、こんにちは。しばらくご無沙汰してしまってすいません
さて、少し前になりますが、私は昨年末、Z会発行の情報誌での社会人インタビューで、NPO法人「テラ・ルネッサンス」理事長の鬼丸昌也さんに、いろいろとお話を伺ってきました。
鬼丸さんは、カンボジアでの地雷除去活動、ウガンダでの元子ども兵の社会復帰支援活動などを行っています。
このインタビューの内容は、6月頃、記事になる予定です。
鬼丸さんご自身の活動と照らし合わせながら、大学受験を控えた高校生へもメッセージ送ってくれました。
記事を読む機会がありましたら、ぜひ感想をこのブログにもアップしてくださるとうれしいです。
さて、今回はそのダイレクトメールでのインタビュー記事では紹介できなかった鬼丸さんのお話をいろいろとご紹介します。
とくに「職業を考える」という点から、鬼丸さんの話はとても興味深く、私のように
「国際貢献とか興味あるけれど、最初の一歩をどう踏み出してよいかわからない」
とうじうじしている人間には、目から鱗! そして、勇気がいっぱいもらえる話がとても多かったのです。
インタビューの最初で鬼丸さんは、自身の小学校〜中学校時代のこんなエピソードを紹介してくださいました。
「僕はもともと、小学校6年生までは漫画家になりたかったのです。
手塚治虫みたいな漫画家になりたくて。
でも、あるとき、ふと『漫画って平和じゃないと描けないよね』とふと、思って」
鬼丸さんは、社会科が好きで、社会のことへの関心は人一倍強かったそうです。
そんな鬼丸少年の“社会活動”への第一歩は、次のようなことでした。
「僕が中学2年生のときに、細川政権ができ、政治への関心も持つようになりました。
で、中学3年生のときに、細川首相の補佐官になった田中秀征という人に、手紙を書いたんです。
『秘書にしてくれ』と。そしたら、ちゃんと返事がくるんですよ!
そこには『高校へ行け』という内容が書かれていました」
鬼丸さんは、著書『ぼくは13歳 職業、兵士。』のなかで、子ども兵の悲惨な現状を解決に導くために、「日本の私たちができること」の1つとして「国会議員に手紙を書いてみよう」と呼びかけています。そこには、具体的な例文ものせられていました。いますぐ、手紙を書こうと思ったらマネできる内容です。
私は鬼丸さんのインタビュー前にこの本を手にして、このくだりを読んだとき、素晴らしい発想だと思う反面、「政治家が、私たちの声に耳を傾けてくれるわけがない」と、かなり冷やや
かな思いでいました。
しかし、実際に鬼丸さんが中学生のときに行動を起こし、そして政治家からきちんと返事があったというお話を伺い、なんてまっすぐな思いを持ち、そして行動し続けているのだろうと、感動してしまいました。
最初から、マイナスの発想が頭をもたげ、あきらめから入って行く自分とは、真逆だし、行動の根本的なところが、相手次第ではなく、自分次第。
そんな人だからこそ、周りの人が巻き込まれ、動いて行くに違いありません。