同じ業界の違う職種へ、同じ職種で違う業界へ

[2008年09月09日(火) ]

前回、弟が転職をしたという話を紹介しましたが、その転職先を決めるにあたって「なるほど!」と思うところがあったので紹介させていただきます。


弟は教育学部出身で、学生時代に接客業などのアルバイト経験はあっても、社会人としてのキャリアは「子どもたちに勉強を教える」ということだけです。

そんな彼には「教育以外の、別の仕事をする」というのは、かなりリスクを感じていたらしく、転職活動のスタートも鈍いものでした。

募集要項で「塾講師」というのを見ても、知り尽くした仕事だけに、どうしてもアラを見てしまうというのです。

今までとはまったく違った仕事をしたい。

でも、冷静に、客観的に自分を見たとき、「やっぱり教育業界」という結論に達したそうです。


よく「●●という仕事はつぶしが効かない」という言い方がありますが(この場合「先生、講師」)、そのつぶしが効かない、と思ってた仕事も10年近く続ければ、そしてやる気さえあれば、形を変える可能性は十分あります。

彼はいま、同じ教育業界ではあるけれど、参考書や問題集などを作る出版社で編集の仕事をしています。

Z会の方のお仕事にも通ずるのかも、笑)

参考書や問題集といえば、彼にとっていままで「使う」ものでしたが、今度はそれを「作る」仕事にシフトしたのです。


先日弟からメールが来ました。

「いまは教材の校正をやっています。仕事は順調です。ただまだ編集の流れがわからないので周りに迷惑をかけているけれど」

ずっと教える側だったのに、いまは教えられる側としてがんばっている弟の姿が浮かびます。

子どもたちのみならず、その保護者たちからも「先生、先生」と言われていたので、我が弟ながら「なんかコイツ、偉そうだよなぁ」と姉としては思うところも正直ありました。

周りとうまく人間関係築けるかなぁ?なんて心配していたのですが、どうやら大丈夫そうです(私も姉バカ?ですね)。


編集という仕事が性に合っていると感じれば、そのまま続けるもよし。

その会社が彼を必要としてくれるのであれば、別の職種(営業や総務、広報など)に異動になる可能性も広がる。

数ヶ月続けた結果、「やはり、自分は子どもたちを指導する仕事がしたい」と思えば、そちらにまた方向転換すればいいのです。

同じ業界ではあっても別の職種に進んだことで、彼のキャリアにもいくばくかの幅が出てきました。

それが、自信につながり、いい方向にステップアップしていければいいなぁと願っています。


もし、いま、転職を考えている人で、

「でも、私は●●しかやってきていないし」

と、ちょっぴり自信をなくしているのだとしたら、●●を続けることで知り尽くした同じ業界で、新たなチャレンジャーとして別の職種を選ぶは一つの方法です。

また、●●という職種が別の業界にもあるならば、業界を変えることで、その経験を活かせるはずです。


経理や営業という仕事はそのことが顕著でしょうし、広報や宣伝などの仕事も「経験者」が重宝がられます。

転職活動というのは、パワーのいるものですが、自分のキャリアを過去から、現在から、未来から見るいい機会です。

面接が通らず、なかなか思うようにいかなくても、「自分を必要としてくれる場所がどこかにあるはずだ」と思って、根気よく続けてみてください。