「嫌いじゃない」くらいで、まずは続けてみる

[2008年06月03日(火) ]

イラストレーターのOさんは、

「イラストが好き」「絵を描くことが好き」

という意識のかなり高い人だし、その思いがはっきりしている人でしたが、誰もが、自分の「好き」という気持ちに自信が持てているわけではありません。

それどころか、改めて

「自分は一体なにが好きなのか?」

と考えてみても、よくわからないという人も多いのではないでしょうか?

でも、

「なんとなくいい感じ」「あの人嫌いじゃない」

という人と、いつの間にか恋愛関係になることもあるのですから、

仕事だって

「なんとなくやっていて楽しい」「この仕事嫌いじゃない」

ということで、まずは続けてみるといいかもしれません。



「好き」ということがよくわからなかったら、「続いていること」に注目してみるのも、仕事選びのヒントになります。

先日、ある接客業の女性にインタビューしたのですが、彼女(仮にYさんとしましょう)は学生時代から2年半、そのお店で働いていて、とても楽しかったのでそのまま就職してしまったそうです。

子ども好きのYさん、最初は幼稚園や保育園の先生になるのが夢だったそうで、バイトを選んだのも、そのお店が子どもたち向けのお店だったから。


“どうせアルバイトするなら、子どもと接する仕事がしたいと思っていただけで、接客業に興味あったわけじゃなかったんです。でも、そこで接客の仕事をしている内に、だんだんと面白くなってきました。

プライベートでイヤなことがあったり落ち込んだりしても、そのお店でバイトすると元気になれたんです。最初は子どもが好きという気持ちから始めたことですが、この仕事がどんどん好きになって、結局卒業するまでずっとバイトを続けてしまいました。

保育士の資格なども取ったのですが、そのままそのお店に就職し、接客の仕事を続けることに決めたんです。一緒に働くスタッフの方々も本当にいい人で、いま楽しく働いています。私にとって、本当にいい出会いだったと思います。”



こういう話は案外よく聞きます。

学生時代だけと割り切って仕事をすることもいい経験になりますが、自分にとって、ムリなく続く仕事でしたら、将来の就職先として候補に入れていいのかもしれません。

学生時代のバイトは、卒業後の進路を決める就職選びよりも気楽に選べる分、

「この仕事、案外好きだなぁ」

「こういう仕事している自分、嫌いじゃないなぁ」

「意外と面白い仕事かも」

という思いが、ヘンなプレッシャーやプライドとぶつかることなく、素直に思えるのではないでしょうか。

学生時代続けていた分、10年経ったとき別の興味や「好き」という気持ちが芽生えることもありそうですが、それはそれ。

そのときにまた「好き」という気持ちに従って決断すればいいことなので、まずは、「これ、嫌いじゃないなぁ」という気持ちから続けてみてはいかがでしょうか。

それまで意識していなかった人が、ずっと一緒にいるうちに良さに気づいて恋人同士になってしまうように、ずっと続けていたことが、いつのまにか自分の天職になることもあるかもしれません!!