自分の城を持ちたい!〜出世に意欲的な店長たち(3)

[2007年11月06日(火) ]

さて、もうひとりの店長は、お花屋さんのBさん。
なぜお花屋さんに?と尋ねると、こんな答えが返ってきました。

「私は短大の服飾科にいたのですが、卒業間近に1カ月間くらい、ヨーロッパ研修があったのです。
パリやロンドンに行ってファッションについて学ぶのですが、私はそこで『服ってあまり好きじゃないかも』って。
それよりも、オシャレなお花屋さんがいっぱいあって、お花屋さんで働きたいって思ってしまって。
帰国してから、日本で同じような雰囲気のお花屋さんがないかなあと探して、そこでアルバイトを始めました」

Bさんの働くお花屋さんは、青山に本社のあるスタイリッシュなお花屋さん。たしかに、パリやロンドンなど外国の街角にもありそうなオシャレな雰囲気があります。

Bさんは最初、「外国のお花屋さんで働きたい」と思ったようで、帰国後短大を卒業し、その後英語の専門学校に通ってアルバイトを続けました。
専門学校を卒業し、その後アルバイトから社員になったころは
「外国に行くのはやめて、ここでがんばろう」と思うようになったといいます。

「最初にアルバイトで入った店舗は、横浜駅にあるお店。
お客様がひっきりなしにくる、大型店です。
社員もアルバイトも大勢働いていたのですが、そこの店長さんみたいになりたいと思って。
店長は毎日たいへんそうで、死にそうだったんですけれど(笑)」

大変な姿を見たら「自分はああなりたくない」と思うのが普通の感覚かもしれないが…。

「自分でもなぜそう思うのかわからないけれど『私もなろう!』って。
店長になれば、自分でスタッフも決められるし、お花やグリーンの発注も決められる。自分の城が持てるんです。
私、ここで自分の城が持ちたいって思ったんです」

Bさんはアルバイト時代から「店長になりたい」と周りに猛アピールしていたといいます。
そのたびに、本社の人からは「まだまだ」と言われていたようですが、
今年4月、百貨店内に新しいお店を出すことになり、店長になりたい人を募集。
Bさんは社内面接を受けて、見事店長の地位を獲得しました。

「既存店ではなく、新規オープンのお店の店長というのに、ひかれました。
だいたいのお店のレイアウトは決まっているのですが、そこにどんな棚を置くかなどディスプレイも店長の裁量で決められるのです! 新しいスタッフさんを面接したり、自分と合いそうなスタッフを他店からひっぱってきたり。
ホント、自分の城を作るってカンジで、すごくやりがいがあります」

現在、過去に見てきた店長の大変さを、ぜんぶ自分の身に受けているというBさん。
「ホント大変です」といいながらも、充実した毎日を過ごしていることは、一目瞭然でした。