[2007年05月13日(日) ]
最近、某テレビ局の放送した番組ねつ造問題などもあって、
一般的に「マスコミは信じられない」という雰囲気に包まれているような気がします。
その一方で、テレビなどのマスコミが、実際の社会にもたらす影響は、
問題となった番組の、その後の消費者行動はもとより、
選挙や政治等の現場で、より顕著に表れています。
インターネットなど、様々なメディアが発達していますが、
はやりテレビの与える影響力は大きいなあと感じざるをえません。
「与える影響が大きいから、そこに規制をかけよう」という動きが、
現在、政府の間で進行していますが(メディア規制と呼ばれるものです)、
このことを、中学生や高校生であるみなさんはどう感じていますか?
感受性の鋭い10代のみなさんだからこそ、率直な考えを聞きたいと思うのです。
私も、マスコミの端くれにいる人間として、その弊害は日々感じることでありますが
(実際、自殺報道などは問題だらけだと思いますし、番組の情報をねつ造するのもあってはならないと思います)
だからといって、「マスコミは信じられない」とか「悪いのはマスコミだ」と、
マスメディアから流れてきた情報をシャットアウトしたり、規制したりする姿勢は、ちょっと違うと感じています。
仮に、その情報がどこか偏った立場からのものであったり、利害関係を感じさせるものであったとしたならば、
「なぜ、自分はそう感じるのか?」
「なぜ、このタイミングでこうした情報が流れるのか?」
など、自分の心情や立場を踏まえ、さらに情報の背景を探るクセをつけて欲しいと思います。
そうすることで、モノの見方は確実に広がります。
私自身、マスコミの端くれにいる人間ながら(だからこそ、とも言うべきか?)
ニュース報道やテレビCMなどに、いろいろと反応してしまいます。
とくに、自分にとって居心地の悪い情報には敏感で、
ついつい「このマスコミ報道はおかしい!」「こういうCMは男女差別だ!」などと憤ってしまいます。
でも、一方で
「こうした情報(報道、番組、CM)がマスメディアに乗って流れる、いまはそんな時代の空気なのだな」
と、(客観的にというより)冷静に受け止めることも大切だと感じています。
それを受け止めた上で
マスコミ業界の端くれにいる人間として、「私は何を、どう、発信して行くのか?」を考える。
この作業は、正直とてもしんどいのですが、最近は
「このしんどさを引き受けることが、私の仕事なのだな」と考えています。
ブログなどのツールが発達し、誰もが自分の考えや思いを、大勢の人に向けてアピールできる世の中になりました。
だからこそ、マスコミが発する広告や報道、番組には、どんな意味・意図があるのか?受け手としても、送り手としても意識を高めていきたいと思うこのごろです。