自由と不安をいったりきたりの「フリーランス」

[2008年10月17日(金) ]

先日、知り合いのライターから

「ホント、フリーって不安で嫌だ・・・」

というメールをいただきました。

そのライター(仮にSさんとしましょう)とはある雑誌の現場で知り合ったのですが、お互いフリーランス、ライターという立場がいっしょなので、たまに飲みにいったりメールでおしゃべりしあったりしています。

「今月は連休を利用して海外旅行に行ったせいもあるんだろうけれど、いつもより仕事の依頼が少なくて超ヒマなんです。このまま、来月も仕事入ってこなかったらどうしよう!!」

という内容でした。


なんだか、数ヶ月前に、同じような内容のメールを私からした気が・・・。

そのときSさんは「絶対来月入ってくるよ」といってくれて、1ヶ月くらいはずれたけれど、無事私にも仕事が入ってきました。

それを思い出して、「大丈夫だよ〜!今度旅行の話聞かせてね♪」と返事を出しましたが。



でも、フリーランスでいる限り、この不安とは常に背中合わせなんです。

それがどうしても嫌だったら、会社所属のライターでも、編集プロダクションにでも所属して、仕事を確保するっていうこともあります。

しかし、そうすることで、自分で自由に仕事を取りにいったり探したり、また長期で休みを取って海外旅行に行くっていうのもできなくなるのです。

究極の選択で「どっちにする?」としたら、やっぱりSさんも「私はもう会社員に戻れない」といっているので、やっぱりフリーランス気質なのでしょう。


仕事がいっぱいいっぱいで切羽詰まった状態だと「もう次の仕事断ってやる〜」って思うけれど、予定が真っ白になるととたんに不安で、あれだけ待ち望んでいた休みに何もできなくなる。

だから自分で思い切って休みを取るけれど、それがもとで仕事が来なくなるとまた不安になる。

矛盾しているけれど、そんな気持ちを行ったり来たりするのも、私たちの仕事のように思います。



ある日、取材で久しぶりにあったフリーランスのカメラマン(女性です)に

「ところで今年は夏休みとれましたか?」

と聞いたところ、

「お盆はちゃんと休みましたよ〜。毎年毎年、『もったいない、もったいない』って思っていたけれど、そんなことしても、しょうがないって気づいたんですよ」

彼女のいう『もったいない』は、

「仕事ができるチャンスのある時間に、わざわざ休みを取るなんて」

という意味です。


「ちょっとぐらい休みをとっても、また仕事がすぐやってくる」と何の不安もなく休みを取れるような人は、もともとフリーランスになんてならないのかもしれませんね。

不安を楽しむ、不安な状態にいる自分を自覚する。

こんなことを好きな人(もう、あえて好き、って言っちゃいます)が、フリーランスになれる人なのかもしれません。

こんな悩みを伝え合える仕事仲間が、自分にもいるんだなぁと思い、うれしくなった瞬間でもありました。

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