私たち一人ひとりに世界を変える力がある〜あるNPO法人代表理事長のインタビューから〜(3)

[2007年04月28日(土) ]

NPOやNGOの活動や、ボランティアに興味のある方は多いでしょう。
私もその一人です。
「誰かの役に立ちたい、社会に貢献したい」ーこれは、人として素直な欲求だと思うし、
まったく悪いことではないし、偽善だけではないと、私も思います。
でも、一方で、そこにまっすぐに立ち向かえない自分もいるのです。

例えば、子ども兵や小型武器がなくならない理由を、鬼丸さんの著書『ぼくは13歳 職業、兵士。』のなかでは、次のように伝えています。

・子ども兵や小型武器の国際的・国内的な規制が不十分であること。
・主に先進国や大国が武器を生産し、経済的な利益を得ていること。そして、それを紛争当事国が買っていること。
・石油やダイヤモンドなどの資源を獲得するために紛争が続いており、そのような紛争には小型武器がたくさん使われていること。そして、その資源を豊かな人々が大量消費していること。
・グローバルな経済活動の結果、貧富の格差、社会的な不平等が拡大して、それが社会的な不安や紛争の原因になっていること。
(以上、書『ぼくは13歳 職業、兵士。』からの抜粋)

鬼丸さんも「カンボジアの地雷や、ウガンダでの子ども兵の問題がなぜ起こるのかといえば、それは日本など豊かな国にすんでいる人の考え方やライフスタイルに原因があるように思うのです」とおっしゃっていました。

私も、こうした世界の経済的なサイクルに、自分自身が巻き込まれていることを強く感じます。
「ダイヤモンドをなんとしても欲しい!」とは思わないけれど(でも、キレイな指輪を一度ははめてみたいかも)、
携帯電話やパソコンのない生活には戻れそうもない。
自分が意識するともしないとにも関わらず、自分の日常生活や仕事に関わることが、子ども兵や小型武器、地雷へつながっていると思うと、
いったい私に何ができるんだろう? 
なにをやっても、偽善的にしか思えない、という思いが正直あります。

そんな私の思いをぶつけると、鬼丸さんは次のように応えてくれました。
「世界で起こっている問題のほとんどが、私たちに原因があるとするならば、
私たちで解決することができるということです。
例えば、世界の軍事費を1年間使わなければ、その半分のお金で貧しい国の借金は帳消しにできますし、食糧援助もできるし、地雷除去もできます。私たち自身がお金の使い方を変えて行けば、必ず社会は変わると、お金が教えてくれています。

だから、私は中学生や高校生にも『お金を正々堂々と稼いでください。
どんな仕事でも、見えないところで必ず人の役に立っている』と伝えます。

そして、本の中で伝えたかったことも、子ども兵の悲惨な現状ではありません。
これを読んでいるみなさん一人ひとりに力がある、能力があるということを伝えたかった。
だから、あきらめないで欲しいのです。

元子ども兵たちもそうです。
彼らは“あきらめる”という選択肢を持たないんです。
生きる為に一生懸命だから。
それと同じように、我々も、この星で生きる為に、もっともっと一生懸命になってもいいんじゃないでしょうか」

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