私たち一人ひとりに世界を変える力がある〜あるNPO法人代表理事長のインタビューから〜(2)

[2007年04月22日(日) ]

鬼丸さんは高校時代、スリランカのスタディーツアーで、農村開発指導者・アリヤナトネ博士と出会い、彼から「すべての人に未来を作り出す力がある」と教えられたといいます。

「『人と人の力を比べる必要もないし、探ることもない。
みんな自分の未来を作る力、未来を変える力があると信じることが、大事なんだ』というニュアンスのことを彼に言われて、それはずっと心に残っています。
そう考えれば、例え目の前の人に裏切られても、自分の思いとは逆の現象が起きたとしても、それはまた変わる、人は変わりゆくものなんだ、と信頼を置くことができるのです」


そして、鬼丸さんは次のようにも話してくれました。

「僕はこの活動を、人のためにやったことありません。
『人のため』というのは、漢字で書くと『人』の『為』で『偽善』の『偽』になります。
人のためにやっている人のほうが、偽善なんです。
だって、人のせいにするから。

例えば『こんなに活動しているのに、周りの人たちは理解してくれない』とか、
『こんなに支援しているのに、現地の人たちは変わらないままだ』とか。

そうするとね、相手を責めてしまうのです。
でも、自分で好きで始めたことじゃないですか。自分で好きで関わり続けたことでしょ?
『自分の為にやっているんだ』と考えたときに、自分に責任が帰ってくる。
自分で腹がくくれるんですね。
そのことが、すごく大切だと思うのです」

みなさんは、「自分のため」という言葉や行動を、どう捉えていますか?
私は「自分のため」=「自分の利益」という風に捉えることが多く、
「自分のために」という言葉を安易には使わない、思わないでいるような気がします。

一方で、友人や家族に対し「こんなにもやってあげたのに!」という態度が多いことも事実です。
これこそが、鬼丸さんのいうところの「偽善」だろうし、腹をくくれていない態度なのだと、つくづく思いました。
(実際、家族には『自分で決めたことでしょう!』と一喝されることも多い私です)

鬼丸さんのような、活動内容が明らかに「自分以外の誰かの利益」(※利益という言葉がふさわしくなければ、プラスに働くすべてのこと。安心、安全、平和、愛、安らぎ等)につながることに対して、「自分のため」と堂々と言える態度こそが、自分への信頼を高めることだし、他者に伝わるものなのでしょう。

「これは、自分のためにやっていることなの」

そう、他者に堂々と伝えられることを、私ももっと持ちたいと感じたものです。

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