[2008年07月18日(金) ]
先日、フードコーディネーターのSHIORIさんを取材しました。
同年代に向けたレシピ本で人気急上昇中の方なのですが、
「若いコにもっと料理を好きになってもらいたかった。私の場合、ダーゲットを同年代にし、背伸びをしなかったのがよかったんだと思います」
と言っていたのが印象的でした。
彼女のブログはこちらです。
実は私は数年前まで、食関係の取材をたくさんしていたことがあります。
その中でも「料理研究家」「フードスタイリスト」「フードコーディネーター」という肩書き名はさまざまですが、要するに自分でレストランやカフェなど飲食店を持つのではなく、レシピを紹介したり、料理本を出したり、料理教室を主催したりする仕事をする人たちと仕事をすることも多くありました。
みなさんとても穏やかな人で、もちろん料理好きで、撮影取材などがあると料理をごちそうになったりするので、とても楽しい仕事が多かったのですが、ショックなこともありました。
・・・・・・なんだか最近のブログは、後ろ向きなことを書いていることが多い気がしますが、こういうことを見つめて改善する時期なのだと、自分に言い聞かせて、書かせていただきますね。
それはある雑誌で料理研究家の方たちが使っているキッチン用品を紹介するという企画をやったときのことです。
6人くらいの方にアンケートをお願いしたのですが、そのうちの1人Aさんは
「最近、キッチン用品に関する本を出したので、それをご覧になっていただければいいと思います」
とのこと。
早速本を買ってみるとなるほど、企画にぴったりの道具がたくさんだったので、自由に選んで後日コメントをもらいました。
進行も進んで、最後プロフィールの確認をするときのこと。
私は別の媒体に載っていたAさんのプロフィールをアレンジして載せたのですが、それに対するクレームがすごかった!
「近所の八百屋などに買い物に行くのが最近のお気に入り」
というようなフレーズがあったのですが、それを見たAさん、
「これじゃ大根を抱えた主婦みたい!私はそんな人じゃないのよ!」
と電話口で怒られてしまいました。
それまでにも原稿のやり取り等で、いろいろトラブルがあったのですが(私の要領が悪かったこともあってAさんにはいろいろお手数をかけてしまいました)、ほかの方は比較的スムーズだったのに、Aさんの場合はいちいちクレームになるような状態でした。
もちろん、自分の名前が載る仕事ですから、いい加減なことはできない!という気持ちからだと思うのですが、最後の「大根を抱えた主婦」うんぬんのときには、私も気持ちがぷつんと切れてしまいました。
フードコーディネーターというような仕事は、言ってみれば主婦の憧れです。
フードコーディネーターを支持したり、彼女たちの提案するレシピを作ってみたり、料理本を買ったり、料理教室に通ったりするのは、もちろん独身の男女もいますけれど、主婦の方が圧倒的に多いはずなのです。
主婦の存在なくして、Aさんのような仕事は成り立たないのでは?と、私は思っているので、はずみとはいえ、こんな言葉をAさんの口から聞いたのはショックでした(彼女の本意は、別なところにあったのだとしても・・・)。
そして、こんな言葉を吐かせるような仕事ぶりだった自分も・・・・・・。
Aさんを知るカメラマンからは「彼女程穏やかな人はいないと思うよ」というので、よっぽど私のやり方がまずかったのでしょう。
でもそれ以来、Aさんのことを素直に見れない“主婦”の自分がいるのも事実です。