[2008年04月15日(火) ]
4月から新生活が始まった人も、そろそろ疲れが出て来ている頃でしょうか?休みを上手にとりつつ、新生活を満喫してくださいね。
さて、今回考えてみたいのが、
「医者になるために必要な金額 = 5000万円」
についてです。
実際、医学部の学費は、国公立と私立の差が大きく、中には私立大学で「5000万円」ほどかかる大学があるのは事実です。
在学中は貸与という形となり、卒業後の一定条件をクリアれば返還免除となる自治医科大学や産業医科大学などのケースもありますが、安い私立大学でも数千万円は必要となります。
でも、「安くても数千万円」なんて、ふつうの金銭感覚でしたら、びっくりしてしまう金額ですよね。返還免除の制度も、ほとんど周知されていないように思います。
このことを聞いて、どう思われますか?
「5000万円なんてウチはぜったい無理!やっぱり医者って金持ちじゃないとなれないんだ」
ほとんどの方はそう思うでしょう。
私は今まで、医師や歯科医師の方に何人かに話を聞きましたが、ほとんどの人が「親も医者」でした。
たとえば、子どもの頃から通っているかかりつけ医院の先生が、あるとき息子さんの代になっていた、なんていうことはよくあることです。
地域にとって、医者という存在はなくてはならないわけですから、「親が医者だから」という理由でちゃんと息子さんなり娘さんなりが医者になってくれれば、とっても安心なのです。
余談ですが、数年前までかかりつけしていたお医者さん(女医さん)が高齢による体力の限界を理由に病院を閉鎖しました。厳しくも丁寧な診療でとても信頼のできる先生でしたが、跡継ぎはいなかったんです。
近所の別の病院を紹介されましたが、その先生以上に信頼できる医師には出会えませんでした。患者にとって、これほど不安なことはありませんよね。
現在の日本では小児科医や産婦人科医を始め、医師不足が深刻な問題になっています。数年前、ある病院を経営している医師の先生がこんな話していたのを思い出します。
医者は世間のみなさんが思っているほどお金持ちになれる仕事でもない。ほとんどの医師は、自分の財産や睡眠時間、体力を削って働いている。自分の息子や娘が医者になりたいと言っても素直に喜べないし、反対すると思います。
もし、医者の息子や娘が医者にならないとしたら、これからは誰が医者になるのでしょうか?
「この現状をなんとかしたい!」
という使命感に燃える人がいたとしても、
「医者になるために必要な金額 = 5000万円」
は、あまりにも大きな壁のような気がします。
本気になればいろんな道があるにしても、
「5000万円なんてウチはぜったい無理!やっぱり医者って金持ちじゃないとなれないんだ」
という壁に突き当たって、あきらめてしまう人は大勢いるに違いありません。
じゃあ“お金持ち”の家の息子や娘は?
医者である親が自分の子どもたちを医者にしたくないと言っている中で、そんなことを願う“お金持ち”の親がいるとしたら、その人はよほど奇特な人なのでしょう。
自分で書きながら、とっても情けない気持ちになってきました。
いったい、日本の医療はどうなってしまうの?
そんな私の不安を象徴するのが
「医者になるために必要な金額 = 5000万円」
なのです。
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