[2008年04月04日(金) ]
前回、「小学3年生、10歳前後の頃に出会って興味を引いたことが、その後の人生になんらかの影響を与えて行く」というお話をしましたが、先日取材したDJのCさんも似たようなことをおっしゃっていました。
Cさんはレコード会社勤務を経て、現在フリーのDJとして活躍されていますが、音楽やラジオ、DJという仕事に興味を持ったきっかけについて、こんな風に語ってくれました。
私は子どもの頃アメリカにいたのですが、ラジオではマイケル・ジャクソンの『スリラー』がよくかかっていました。と同時に、8歳年上の姉が松田聖子ちゃんの大ファンで。彼女の曲もずいぶん聴きましたよ。そうかと思うと、父はクラシック音楽が大好きで。だから家中いろんな音楽がかかっていたんです。
いま、ラジオDJとして仕事をしていますが、ラジオって本当にいろんな曲がかかるんです。邦楽もあれば洋楽もあるし、ロックもあればヒップホップもある。とくに私はいろんなジャンルのアーティストにインタビューするという番組を持っているので、いろんな曲を番組でもかけるし、自分でも聴きます。
いま、DJという仕事がおもしろいって思えたのも、子どもの頃の環境が大きかったと思います。
Cさんは大学時代、ヒップホップダンスを始めました。ダンスの発表会もよくやっていたそうですが、そこでいまのDJの仕事に通じる「しゃべる」仕事に触れることになります。
ダンスの発表会のときって、司会というかイベントを仕切る、MCという存在が必要なんです。私、そのMCをやっていたんですが、それが本当におもしろかった。
「人前でしゃべるような仕事をしたい」と思ったのですが、でも、一体どうやってなればいいかわからない。専門学校もあるみたいでしたが、なんか違うと思って・・・。
とりあえず、音楽には興味があったので音楽業界に絞って就職活動をしました。レコード会社なら、DJとか、ラジオ局とのつながりもできるし、なにかチャンスが広がるかもと思っていたんです。
でも入社してからも、ずっとイベントのMCの仕事は続けていました。レコード会社の仕事と、MCの仕事と、両方天秤にかけて、選ぼうって思っていたんです。
レコード会社でアーティストの楽曲の制作や、ラジオでのプロモーション(宣伝)に携わるうち、やっぱりラジオのマイクの前でしゃべる、DJという仕事をしたいと気持ちが固まり、フリーになったCさん。
インタビュー中、Cさんはよく「しゃべる仕事」と言う言葉を使っていました。
ラジオの前でリスナーに話しかけ
アーティストにインタビューする
イベントで司会を務める
音楽が好きで、ラジオが好きで、ダンスが好きでというベースがあったのですが、彼女がいちばんやりたかったこと、それが「しゃべる」ということでした。
同じ音楽業界でも、レコードを「制作したり宣伝する」仕事ではなく、「しゃべる」仕事がしたいと独立を決意したのです。