[2008年04月01日(火) ]
4月は学校や会社だけでなく、TVやラジオも番組が新しくなりますが、私はこの3月まで放送していたNHK朝の連続テレビ小説『ちりとてちん』が大好きでした。
このドラマは、福井県小浜市で育った主人公が大阪で女流落語家になる、という話なのですが、ストーリーも、間に挟まる上方落語も絶妙で、人物の描き方がとても細かくて見ていて本当に飽きないドラマでした。
主人公が昭和48年生まれくらいの設定で、私とほぼ同年代であり、主人公の母親役の和久井映見さんも、私とほぼ同年代っていうのが、個人的にはダブルで興味を引きました。
(ああ、私の年代の女優さんですでに成人した娘を持つ母親役をやるんだなあと、しみじみしてしまいました・・・)
主人公が落語に興味を持つきっかけとなったのは、小学3年生のとき。塗り箸職人である祖父が工房でずっと聞いていた1本の落語のテープからでした。この1本の落語のテープが、時を経て場所を変えていろんな物語へとつながって行くのですが・・・(ストーリーが気になる方は公式HPなどをご参照ください)。
もちろんドラマですから、物語のつながり方は、それこそドラマティックなのですが、見ていて、
「あぁ、こういうことって人生であるよね」
と思わせる場面がいっぱいなのです。その内の一つが、主人公が小学3年生のときに、落語に出会っている、ということ。
この時点で「落語家になる!」とはもちろん決めていませんし、それまでに紆余曲折いろいろとあるのですが、小学3年生、10歳前後の頃に出会って興味を引いたことが、その後の人生になんらかの影響を与えていく・・・というのは、多かれ少なかれ、人にはありそうです。
私の場合でいうと、小学3年生のときに、担任の先生に作文をほめられ、クラスのみんなの前で発表してくれたのです。
嬉し恥ずかしの気持ちでいっぱいで、「あぁ、私って文を書くのがうまいんだ」と思い込んだものです。そのとき書いた作文の内容は、いまでも覚えています。
(『赤とんぼ』という作文で、「私はトンボが大好きです。捕まえるのも得意です。」というような書き出しで、それこそ得意満面で書いていたようです、笑)
身内話で恐縮ですが、私の夫は、小学生の頃から「内にこもって作業をする仕事と、外を回っていろんな人と話をする仕事を自分はするんだ」と思っていたそうです。
夫曰く、「母親が家で裁縫の内職をしていたし、父親はサラリーマンで外で働いていた。その両方を見ていたからかな?」とのこと。夫は現在は介護福祉事業所で住宅改修の設計の仕事をしています。会社にこもって設計図を書くことと、要介護者のお宅を訪ねていろいろな要望を直接聞くことと、その両方をやっています。
まだ将来の仕事のことなんて、まったく意識していなかった時代に、興味を持ったり、得意だと思い込んだり、「こうなんだろうな」と思ったことが、なんとなく大人になったときにつながって行く。そんなことってやっぱりありそうなんです。
いま、「自分にはどんな仕事が向いているのかな?」と悩んでいるのであれば、小学3年生、10歳前後の自分を思い出してみると、なにかヒントが見つかるかもしれません。