「ほかの世界を知らない」という焦り

[2008年02月26日(火) ]

私は自分が編集者になりたかったので、
若くしてアルバイトをしているTさんがうらやましく、

「Tさんほどのキャリアがあれば、編集者になっても十分やっていけるのに!」

といつも言っていたのですが、彼女は彼女で、いろんな悩みがあるのです。

 編集部で仕事していると、
 周りからも『なかなか経験できない仕事なんだよ』って
 言われるけれど、私は17歳からこの世界しか知らないから、
 そのありがたみもよくわからないし。
 
 もっと、ほかの世界を知りたいし、別のことをやってみたい。
 22歳のときもそう思って、留学したけれど、
 そのときは結局戻って来ちゃったから、今度こそ戻りたくないんだ


こんな風に言う彼女は、もちろん状況はまったく違うとはいえ、
25歳のときの自分を見ているようでした。

22歳という年齢、25歳という年齢。
その間の3年間。

これは、学歴関係なく、誰もがジグザグに動いて、
もがく時期なのかもしれません。


「私は、私がいまいる世界しか知らない」

このことが、とてもとても、不安なのです。

「世の中には、私の知らないもっと別の世界がいっぱいある。
そこに行ってみたい。でも、勇気がない。
でも、このままここにいる限り、自分は取り残されてしまう」

そんな風に、Tさんも、25歳のときの私も、考えているのです。


だから、私がTDLでもアルバイトしていたっていうと
「それはどうだった??」っていっぱい聞いてきました。

私はTさんに、

 私は編集部の仕事に憧れていて、TDLにいながら、
 いまのTさんのような気持ちを味わっていたけれど、
 10年たって今度は逆の立場になったら、
 どっちの仕事も大変だし、どっちの仕事もおもしろいって思う。
 
 10年経ったいまだから、
 『あの頃は焦ってたけど、まだまだ若かった』って思うけれど、
 25歳のときに、動かなければいまの自分はなかったし、
 動いてよかったって思う。
 
 だから、いま、動かないと後悔するって思うなら、ぜったい動いた方がいい。
 でも、どんな結果になろうと、やり直しはいくらでもできるし、
 編集部での仕事をずっと続けてきたTさんなら、絶対大丈夫!


最後にこの言葉を言って、Tさんにエールを送ることができました。

これは、そっくりそのまま、25歳の自分に言ってあげたい言葉でもあり、
そんな思いにさせてくれた、Tさんに感謝です。

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