25歳、編集部アルバイト、Tさんの場合

[2008年02月22日(金) ]

TDLでの撮影で、もう一つ印象的なことがありました。

それは、撮影のアルバイトとして同行してくれた、Tさんのことです。
Tさんは、ある雑誌の編集部でアルバイトをしている25歳の女性です。
私が初めて、この編集部と仕事をしたときも、撮影現場に彼女の姿はありました。


撮影現場では、たくさんのスタッフやモデルがいて、
その全員が気持ちよく動けるように現場を整えるのが、編集者の大切な役割ですが、
編集者一人では大変なので、たいてい編集部のアルバイトの方がいます。

アルバイトは、
撮影時に必要な買い出しに行ったり、
遅刻するモデルがいればそのフォローをしたり、
ときには撮影前のカメラテストのモデルになったり、
取材のフォローもしてくれます。

撮影時以外でも、
編集部に送られてくるアンケートをまとめたり、
電話取材をしたり、写真を整理したり、
編集にまつわるいろんな雑務に携わります。

基本的には、編集者の指示に従って動くのですが、
できるアルバイトのコは、現場での動きがわかっているので、
スタッフもとてもスムーズに仕事ができます。


Tさんは、そんな編集部のアルバイトの中でも古株で、
仕事のできはピカイチでした。
編集者やモデルのコとも仲がよいので、コミュニケーションはバッチリだし、
雑務も取材のフォローもイヤな顔一つせず、丁寧にこなしてくれるので、
彼女が現場にいると、本当に仕事がやりやすかったのです。

そんな彼女が、今月、オーストラリアに留学するというので、
編集部を去ることになりました。
編集部にとっては、けっこうな損失です。

最後にちゃんと「さよなら」の挨拶、したかったなあと
思っていたのですが会えずじまいで・・・。
そんな矢先に、Tさんが最後の最後のアルバイトとして、
TDLの撮影にも同行したので、思いがけず、再会することができました!

Tさんも、

「ライターさんが小谷さんって聞いて、会いたいって思ってたんです!」

なんて嬉しい言葉も言ってくれて・・・、なんだか感動的でした。


Tさんは17歳のとき、その雑誌の読者モデルとして登場して以来、
高校卒業後も編集部でずっとアルバイトをしていた人です。
だから編集部との付き合いも8年に及びます。

彼女は言います。

 22歳のとき、『このままじゃまずい!』と思って、アメリカに留学したの。
 そこで、いろいろ考えたんだけれど、帰国して結局また編集部に戻って来て。
 編集部での仕事は楽しいから、またずっと続けちゃって。
 
 でも、また『このままじゃまずい!』って思って。もう25歳だし。
 今度は、帰国しても編集部に戻って来れないからって思って覚悟しているんだけど、
 来週からオーストラリアに行くなんて、まだ信じられない。


彼女は、25歳という年齢に焦り、もがき、新たな出発をしようとしているのです。

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