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負け越しでも十両昇進?????

ちょっと前の話題で恐縮ですが、ラジオでニュースを聞いたときは、あまりの驚きで、1人声を上げてしまった…

「大相撲番付に異変! 負け越しでも十両昇進」
記事はこちらから。
http://www.zakzak.co.jp/sports/etc_sports/news/20110525/spo1105251556003-n1.htm

相撲好きならこの衝撃、わかると思うのですが、、、
例えていうならば…

「オリンピック標準記録突破してないのに、代表選手に選ばれちゃった!」
あるいは
「ノルマ達成してないのに、ボーナスもらっちゃった!」
あるいは
「試験の点数めちゃくちゃ悪かったのに、国家公務員試験に合格しちゃった!」

…って、どれもめちゃくちゃですが、私にとってはこのくらい、めちゃくちゃなことのように思えました。


相撲に詳しくない人にはなんのことやらわからないかもしれませんが…。

相撲の番付は、番付は、幕内、十両、幕下、三段目、序二段、序の口とあるのですが、幕下と十両じゃ雲泥の差なんです。

力士は十両になってやっと、一人前、プロになれるのです。
それまでとは待遇が一気に変わります。具体的にいうと…
・給料がもらえる(幕下以下は場所手当のみ)
・付け人をつけることができる
・独り部屋がもらえる
・大銀杏が結える
・化粧回しをつけて土俵入りができる
などなど〜〜

身につけるものもぐっと華やかになり、自由な時間も増え、待遇が一気によくなるのです。

関取(十両以上の力士のこと。〜関というのは敬称です)になった力士が引退するとき、「角界に入って一番うれしかったのは?」と聞かれて
「十両に昇進したとき」と上げる人はとても多いのです。
もちろん幕内に昇進することもうれしいのですが、
十両幕内の差よりも、幕下十両の差がすごいので、幕で活躍する力士でも、十両昇進を一番の思い出として上げることも多いのです。

…って、そのくらい角界にとって「十両昇進」って重いものだったはずなのに…

なんですか? 負け越しでも十両って???

たしかに、八百長問題でたくさんの十両力士が辞めてしまったため、番付に穴が空いているのは認めますが、
その穴を埋めるための昇進??
なんですか? それ? ポストのためのポスト?
サラリーマンじゃないっつーの!!! 
いや、イマドキはサラリーマンだって、こんな昇進ないんじゃないでしょうか?

記事によると、元横綱貴乃花までも「運も実力のうち」なんていっているけれど、自分が現役力士だったら、また違ったコメントをいうんじゃないかなあ?

いろいろ言われるけれど、
番付がすべてを左右するのが、大相撲のイサギいいところだと思っていたのに。。

まあ、負け越して十両にあがった力士だって、これまで何度も涙を飲んで来たことでしょうし(幕内上位があがれるかどうかは、とても厳しいので、番付の位置によっては、勝ち越してもあがれないときは多々あります)
一場所で負け越せば、また幕下陥落なわけで、これをきっかけにがんばればいいのでしょうが。。
また、「関取になって一度くらいはいい目に遭わせてやりたい」という親心もあるのかなあって。

そういう親心、私は嫌いじゃないし、むしろ大好き、それが角界の良さだと思っていましたが、
その親心や情けが仇になって、八百長問題がクローズアップされている今、
やっぱり、この処置は違うんじゃないかなって思いました。

もう、なにをやっているのか、自分たちでもわからないのでしょうね、相撲協会。
批判する私も、なんだかわからなくなっています。
批判しつつ、弁護もしつつ、、、
ああ、こんなところでも、日本社会の縮図を見るようです、大相撲の矛盾。。。

でも、そんな矛盾だらけの角界ですが、私は相撲が大好きなので、ずーっとずーっと応援していきます。
しぶとく、時代が変わろうとも生き残って行くのが、角界だと思うので。
どんな形を変えてしまおうとも、生き残って欲しいです。

そして、批判しながらも応援することはできると思うし、
イエスマンにならなくても、協会を支え味方になることはできると思うし。

そんな希望を、今は捨てないで行きたいです。

そうそう、十両といえば、5/25付けの朝日新聞広告特集「コミック・ブレーク」というページに、塙宣之さんというお笑い芸人さんのインタビューが乗っていました(佐賀の歌をうたったはなわの弟さんです)。

そこで彼は「十両ってすごいんだ」として、こんなことを話していました。
(以下、記事抜粋)
「…今ハマっているのは相撲マンガの『バチバチ』。
もっぱら幕下以下の世界を描いているのが特徴で、現役の力士はせいぜい十両までしか出てこない。
すごいのは大相撲漫画なのに横綱が誰かわからないことです!
テレビで観ていると十両なんて下っ端みたいな感じだけど、
『バチバチ』を読むと、十両ってすごいんだな、と思います。…」

インタビューはこちらのサイトでも読むことができます。
http://book.asahi.com/comicbreak/TKY201105240251.html

この広告は、ちょうどこの番付発表がされたときに出たのですが、相撲ファンとしては、とてもうれしくなりました。
同時に、ちゃんと伝わる人には伝わる、伝えていく人がいる限り、いいものは残って行くんだってまた、確信できました。

それにしても気になる、『バチバチ』
どんな漫画なんだろう??
と思って、アマゾンのレビューを覗いてみましたが、確かに面白そう!!!
http://www.amazon.co.jp/バチバチ-1-少年チャンピオン・コミックス-佐藤-タカヒロ/dp/4253210570

「この世界で生きていくんだ!!」って決めて角界に飛び込んだ主人公の熱い戦いが、物語の軸になっているようです。
読んでみようかなあ?


(追記)
名古屋場所が決定したようです。本場所開催は、実に半年ぶり。名古屋からスタートっていうのが、個人的には微妙ですが〜〜
暑いなか、熱い戦いを繰り広げてくれることを期待します。




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この記事へのコメント

  • 1,
  • 扇野要さん
  • 2011/06/02 23:09
小谷さんのこの度の相撲レポートは、角界を知らない方にとってとても解り易く、相撲社会の仕組みを伝え、と同時に如何に世間とズレているかが解ると思います。多くの皆さんに是非読んで頂きたい。温かい目で観てあげる小谷さんは素晴らしいです。私を含め、相撲ファンはもっともっとシビアですから。技量審査場所が本當の審査の意味などなく、名古屋場所開催への布石に過ぎなかった事が証明されました。かつてクリーン魁傑と言われた理事長の采配ですら、この有様です。信頼を取り戻すのは容易ではないことを優勝した白鵬にも感じて頂きたいです。小谷さんへ、お忙しいのにいつも私のコメントにお返事頂き感謝です。八幡印刷さんの記事を載せて頂き恐縮です。また改めて投稿致しますので。

扇野要さん、こちらこそ、数多くあるブログのなかから、
私の文章に着目していただき、感謝です。
コメント、すごく励まされています。

相撲界が世間とずれているというのは、
日本が世界情勢からずれているというのと、私はほぼイコールだと思っています。
そのずれをどう矯正し理解してもらえるよう行動していくのか、伝えていくのかが、これからの相撲界、そして日本の役割だと思っています。

私もまだまだ理解不足&噛み砕きが不十分な所が多いのですが、
そんなところもこのブログでも書いていけたらと思っています。
これからもよろしくお願いします。

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