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脈が合わない自分も、いいんじゃない?

昨日のブログで、心拍数ランにハマりそうだと書きましたが、心拍数の話で思い出したことがあります。

フリーランスになる前、会社員としてある企業の広報誌を作る編集担当をしていた頃の話。
誌面上で、クライアントの会社社長と著名人に対談してもらう、という企画があるのですが、
そこで、マラソン解説者としておなじみの、増田明美さんにゲストとして登場してもらったことがあります。

対談したときの記事を読み返してみると、ちょうどシドニーオリンピックの前で、
「今度の五輪は、女子マラソンで金メダルが狙える。いま世界で一番強いのは、高橋尚子さん、テグラ・ロルーペさん」なんておっしゃる増田明美さんの話も出てきます。
シドニーオリンピックは2000年ですから、ちょうど10年前のことです! ひええ~、そんな前だったか!(汗)

この頃からもちろん、増田さんはスポーツライターやマラソン解説者としてご活躍されていましたが、対談ではマスコミでの仕事と、競技生活との違いなどについても言及していました。対談相手のクライアント社長がスポーツ好き・マラソン好きだったので、話はとてもはずみました。一部、紹介します。

社長「マスメディアの世界に入るのに戸惑いはなかったですか?」

増田さん「流れに乗ったという感じです。昔から書くことが好きだったので、私の経験を後輩に伝えていくこともできると思って。そしたら、こんなにおしゃべりだと思われなかったので、意外性が武器になり、ラジオやテレビでの仕事が入るようになりました」

社長「本来の増田さんのキャラクターがいまの仕事に発揮されていますね」

増田さん「自分を表現するのが好きなんです。でも、選手のときは42.195kmが私の自己表現の場だから、それ以外にしゃべるのはみっともないと、かっこつけていたんですね」

社長「イメーイは誰でも作りますよね。作らなければやっていけないこともあるでしょう? 人としては同じでも、例えば会社では社長や課長を演じる。そうすると、どれが自分なのか、自分でもわからなくなるときがありますね」

増田さん「そうですよね。でも、脈が合わない自分もいいんじゃないですか?(笑) 無理しているときって、心拍が速いけれど『ああ、これも私なんだ』って、いい感じで」

イメージを作ろうと演じる自分を、心拍をあげて追い込む姿に例えたところが、さすがアスリートという感じで、当時とても印象に残っていましたし、なんだかずっと覚えていたように思います。

脈がどんどん上がって、落ち着かない状態になって、いろいろ失敗することは、ランニングに限らず、仕事や人生においてこれからもたくさんあるだろうけれど、
「ああ、これも私なんだ。脈が合わない私も、いい感じ!」と、増田さんのように受け入れて自分のものにしていきたいなあ、なんて思っています。

心拍数にひかれる裏にも、増田明美さんの存在がありました。やっぱり彼女は私の憧れです。



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この記事へのコメント

  • 1,
  • djvalentinoさん
  • 2012/02/02 14:30
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